ポーランド国立銀行総裁が「我々は、金が安値になったところで、引き続き金を購入している。今年は既に公的金購入量が82トンに達した」と明言した。先月だけで、19トン買ったと見られている。

既に明らかになっている中国人民銀行6月15トン購入を上回る爆買いだ。

ポーランドの金買いについては2019年8月21日づけ本欄で詳述した。
ポーランド、公的金100トン購入の理由 | 豊島逸夫による金市場の解説 
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興味深いのは、彼らが買った金を何処に保管するか。
今回、同総裁は「我々は金632.4トン保有しているが、そのうち、ポーランド国内保管が100トンほど。
あとは、ロンドンとNYのしかるべきところに預けている」と明言した。

ポーランドとしても、微妙な決断だよね。国内保管だと、いつなんどき、ロシアが攻め込み、強奪するか、分からない。かといって、いかに、バンク・オブ・イングランドやNY連銀の金庫とはいえ、ポーランドからみれば「国外」であり、まさに「有事」となれば、そのときに活用できるのか、一抹の不安は残るであろう。

苦渋の決断とでも言えようか。

最近は、シンガポールが公的金の保管を引き受けましょうと手を挙げているが、ポーランドからみれば、丁重にスルーすることになろう。

なお、ポーランドは最終的に700トンを公的保有量の目途としている。

中国、ポーランドと公的金購入の事例が相次いだわけだが、金相場は下落中だ。日本時間月曜午前中には、米イラン再交戦の報道を受け、4,060ドル近傍の水準で推移している。投機的売りが優る展開だが、いつも書いているように、投機的売買は所詮ゼロサム・ゲーム。対して、中銀金購入は数十年のスパンで、自国経済安全保障のため長期保有される。
万が一、有事となれば、その金を売って凌ぐとの発想だ。その意味では、有事の金は「売り」ともいえよう。

これは、個人投資家とて同じこと。
平時に地味に買い増し、万が一、「家庭内有事」が勃発すれば、その金を売って凌ぐ、との発想が原点だ。

「家庭内有事」とは、配偶者の大病・死別・失業、リストラによる失職など、枚挙にいとまがない。これも、いつも言うことだが、つくづく、「金は持って役立たないのが一番」だよね~

さて、円相場には新たな円買いの材料が顕在化してきた。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に、保有米国債など外貨建資産を売らせて、日本国債を買わせよう、との財務省の目論見。GPIFは世界最大の年金運用機関。市場では「クジラ」と呼ばれ、注目される存在。足元では、株高の恩恵で、2025年の運用収益が41兆円に達したことが報道されている。

とはいえ、日本のクジラに米国債を爆売りされては、トランプ大統領が黙ってはいまい。市場のファンドマネージャーの立場でも、米国の借金証文の保有量を減らし、日本の借金証文を増やすというポートフォリオの転換は、悩ましいところ。財政不安は、両国とも、いいとこ勝負だ。

ここは、クジラさんが、金でも大量に買ったらどうかね。
オールタナティブ(代替資産)投資と言われるのだが、未公開株とか不動産の保有は既に徐々に増やしつつある。ゴールドも欧米の感覚では、オールタナティブ投資の範疇に入る。理屈付けは成り立つ発想なのだ。ヒョッとしたら、もう動いているかも~


さて、今日の写真は、人気の回転寿司「はなまる」時計台店にて。
ここは、いつ行っても混んでいるね~電話予約も不可だし。
札幌駅ビルの店は、長蛇の列なので、私は、店舗面積が広い時計台店にしている。