本稿は金曜日午後1時に執筆中。
日銀利上げは決定されたが、日銀総裁記者会見は3時からなので、まだ、波乱含みの段階。
利上げについては、審議委員2名が反対票とのことで、外為市場では157円台の円安に振れている。
米FRBが、全員一致で利上げを決めたのとは対照的。
昨日本欄で、植田総裁がウォーシュ議長ほど明確且つ強く利上げの軍配をあげられるか、と書いたが、
やはり、植田さんは審議委員たちを纏めるのに苦労しているようだね。
この両者の違いが157円という数字に滲むが、果たして記者会見ではどう語るか。
まぁ、現時点ではドル建て金価格上昇と円安で、筆者の想定内。
なお、トランプ大統領は、FOMC前にウォーシュ議長と話したとのこと。
はてさて、なにを語ったのか。「必ず利下げしろよ。分かってるだろうな」と親分が若頭に喝を入れたのか。
そうであれば、公然と親分に盾突いたことになり、ただでは済まぬ。
それでも、FRBの政治的独立性を死守して、覚悟の上の利上げ決定なのか。
親分のほうは、若頭に「やりたいようにやれ」と言ったと語り、敢えて、ウォーシュ氏個人への非難は避けている、
悪いのは、取り巻き(FOMCの参加者たち)だ、と語る。
この二人の蜜月がいつまで続くのか、ウォール街の雀たちも、ピーチク パーチク。
恰好の話題になっている。
それにしても、親分の発想は、あくまで不動産屋さん。イラン情勢悪化で、原油再急騰。
Mid term(中間選挙)前に、ガソリンスタンドの末端価格上昇はいかにもまずいから、利下げしろ、という発想。
しかし、FRBが出来ることは、インフレ悪化を防ぐこと。
イラン情勢という地政学的リスクによる原油急騰を金融政策で改善することなど出来るはずもない。
結局は「トランプ配当」の如き人民迎合的奇策に走ることになり、40兆ドルを超す米国債務を更に増やすだけ。
金市場の視点では、金融政策は織り込み済。
財政赤字悪化を懸念して、価格を上げる展開になっている。


