一足先にフロリダに着いたトランプ大統領は「税制改革」に関する集会に出席。

45分にわたるトランプ節の最後に、通商問題について切り出した。

「我々の友人が最悪の敵だ。我々は利用されている。EU、そして日本、韓国」。

いきなりジャパンとの言及が、静かな会場に響いた。

まずは先制ジャブ攻撃というところか。波高しを予感させる。

外為市場にもうっかり円売りに動けない雰囲気が醸成されよう。

 

かと思えば、トランプ大統領、ロシア追加制裁見送りと、ワシントンポスト紙が報道。

大統領の正式承認経ずにヘイリー国連大使が先走り、トランプ氏おかんむり、との観測だ。

国務長官不在のなかで米国外交の実質的「顔」ともいえる女性国連大使に責めを負わせるごとき展開とされる。

それにしても、国連の場での、あれだけ強いロシア非難が、感情起伏の激しい大統領により、ちゃぶ台返しされるとすれば、市場も当惑するばかり。

シリアリスク後退という結果は歓迎だが、トランプ発言相場の不透明感は残る。

なお、トランプ節のYouTubeはこれ↓

45分の41分くらい。

https://youtu.be/j64XstGKGlE

 

 

結局、シリア攻撃で、株高、原油高、円は107円台。想定通りの動きは有事の金が1,340ドル台で底堅いことか。

今日の日経朝刊マーケット商品面「シリア攻撃、原油・金小動き、市場織り込み、いったん売り」の中で筆者コメントあり。