トランプ大統領が北朝鮮と融和路線を模索し始めたとき、ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官という強硬派を登用しておいて、融和路線か、と若干違和感を覚えていました。

そのボルトン氏が、北朝鮮の非核化に関して、リビア方式を採用するという発言をして、北朝鮮が、カチンと来たみたいですね。

リビアの核廃棄のときは、結局、「体制維持」は守られなかったので、北朝鮮としては、これは受け入れがたいということでしょう。

しかし、米国側としては、それぐらい徹底的に構えないと、北朝鮮は隠し玉みたいに核保有を続けるかもしれない、という疑念が残るのでしょう。

トランプ大統領も、さすがに、もてあまし気味で、記者会見でも、憮然としてwe will see まぁ、様子を見るよ、と答えていました。

 

一般的見解としては、北朝鮮の投げた牽制球。

トランプ氏が、中間選挙を意識して、鬼の首とったみたいに、北朝鮮和解と国内向けにはしゃぐので、待ったをかけたのでしょう。

これで暗礁に乗り上げたのか、まだ、分かりません。

市場としては、北朝鮮リスク後退を織り込み始め、金価格下落の一つの背景でもありますから、その織り込みが崩れると、影響はあるでしょうね。

ただ、金価格は1,310ドル台から1,290ドル台までストンと落ちて、そのまま、反発していません。弾性より塑性という感じ。

最新情報では、トランプ大統領が、非核化の見返りに「金委員長は国に居続けるし、国家運営を続ける。国は豊かになるだろう」して、リビアのカダフィ大佐の事例とは違うと言及しています。

「金委員長が中国の習近平国家主席と会ってから状況が変わった」とも呟いているのですが、中東イスラエル情勢のほうが中間選挙向けには大切ですから、北朝鮮とはこれ以上こじれさせたくない、という政治的配慮がミエミエです。

北朝鮮、中東、両にらみのトランプ外交。危ういですね。

 

 

さて、蒸し暑いね。

納涼ビールの季節だけど、アルコールを飲まない私は、納涼パフェ(笑)

千疋屋のトロピカルパフェ。高級スイーツだけど、酒を飲むこと考えたら、安いもんだよ。

201805181.jpg