NY金がレンジの下限を突破して下放れ、1200ドル台の攻防となっています。

ポンド・ユーロ安がドル高となり金には下げ要因となりました。ブレクジットは暫定合意も近いとの報道ですが、未だマーケットは半信半疑というところ。イタリア財政不安もイタリア側からの予算案提示期限を迎え、EUとの全面衝突が危惧されます。

有事の金が買われても不思議はない状況ですが、今は、有事のドルなのですね。

いっぽう、原油は遂に12日連続安。54ドル台まで落ちています。

OPECの減産合意観測を、こちらも市場はクールに反応。供給過剰、需要後退観測が根強く残ります。

原油と金の値動きは同じコモディティーでも異なることが多いですが、原油がここまで派手な下げを演じると、金も連れて売られます。

中期的には1200ドル以下の水準は底値圏と見ることは変わりません。

むしろ、これだけドル全面高なのに、金は良く持ちこたえている感じですよ。

まだ、12月利上げも控えていますし。

万が一、世界経済異変、あるいは世界同時株安などで、12月利上げが見送られることでもあれば、金は急反騰するでしょうね。

私の見方は、中期的には底値圏なれど、短期的には未だ地合いは弱いと思います。

私のコメントもメディアで色々流れるでしょうが、短期の話なのか中長期の話なのか、弁別して読んでくださいね。