米10年債利回り3%台が持続するか。
今年に入り、3%を突破しても一過性に終わる事例が繰り返されてきた。
それゆえ、昨晩、一気に3.18%台と7年振りの高水準に急騰したことで、市場には、3%台定着との見方が急速に広がってきた。
外為市場ではドル高円安が加速中だ。
米国株式市場では、金利上昇のスピードが速すぎとの警戒感も根強いが、日本株には一段高の追い風となる。
いっぽう、新興国通貨には厳しい状況が続く。
世界のマネーフローを見ると、米株には、おっかなびっくりのマネー流入。新興国株は回避。その結果、昨晩は、日本株浮上を見込む発言がNY市場では目立った。イタリアリスクが後退した欧州株とマネー受け皿の座を競っている。
債券市場では、米国長短金利格差が拡大したことが注目される。米10年債と2年債の利回り格差が一時は20ベーシスを割り込んでいたが、今や30ベーシスを超えてきた。逆イールドのリスクは低下しつつある。景気悪化の前兆とされる現象が後退したことで市場の心理が改善された意味は大きい。
昨晩は、特にISMサービス業が過去最高水準まで上昇したことが、金利上昇のきっかけなのだが、イタリア財政不安リスクが小康状態になったことも無視できない要因だ。
パウエルFRB議長が予定通り利上げを粛々と継続する姿勢を講演で明確に示したことも、米経済好調継続の裏付けとして重視されている。
敢えて、リスクを挙げるとすれば、長期化の様相を強める米中貿易戦争に関する想定外の展開の可能性だろう。
日米通商交渉も、「物品貿易交渉」と位置づけられ、為替条項回避と見られるが、中間選挙直前にスキャンダル続きのトランプ大統領が思わぬ円安けん制発言に及ぶケースも一応想定せねばなるまい。115円に接近すると「警戒水域」入りである。
ドル高でNY金は再び頭を打たれ、1200ドル割れ。小動きが続く。
今日の写真は、私が最近はまっている薬膳茶。
会津人参、柿の葉、スギナ、サルノコシカケ、赤シソ、ハト麦などを自ら砕いて、粉状にして、熱湯かけて3分蒸す。健康にも美容にも良いよ(笑)