ブレクジットがこじれにこじれて、からまった糸に巻き付かれたメイ首相が、もがけばもがくほど、深みにはまる事態となってきた。

英国経済の視点では、EUと自由貿易できる関税同盟関係は崩したくない。つまり、貿易に関しては、EU諸国と自由に貿易を続けたい。でも、EU側の立場では、そんな都合の良い話は受け入れがたい。

人の移動の点で、最大の問題は英国が唯一陸続きの国境を持つ、北アイルランド。ここに、英国領北アイルランドとアイルランドの国境がある。EUになってからは、事実上、この国境は消えた。例えば、主要幹線道路は、国境に関係なく建設されたので、結果的に、国境と出たり入ったりを繰り返す道路になっている。ここで、英国がEU離脱すると、幹線道路のあちこちに「国境検問所」が設けられる事態となる。そこで、この国境だけは、例外的に、英国がEU離脱しても自由に行き来できる特別措置にしようか。いやいや、そのような例外的措置は認められない。だったら、北アイルランドを英国から切り離せ。それは、とんでもない話だ。というような議論が空回りしている。

結局、メイ首相の妥協案は、英国のEU離脱派にも残留派にも、不満が残るので、到底まとまらない。与党内でも意見が分かれ、議会でも当然真っ二つに意見は分かれる。

メイ首相は、閣内強行突破して、「閣内不一致は解消」としたが、これは禍根を残した。造反主要閣僚が4人も辞任する騒動に発展。

そして議会を通すことも更に至難の業。メイ首相の不信任案まで出てきそうだ。

このまま英国国内がまとまらないと、EU離脱を問う国民投票をやり直すか。あるいは、協議離婚はあきらめ、けんか別れ(ハード・ブレクジット)するか。後者を選択すれば、経済は大混乱に陥る。

待ったなしの攻防が続く。残された時間はない。

市場もいつなんどき、大変動が起きるやもしれぬ、緊張感に包まれている。特に外為市場のポンドが乱高下の震源地だ。

 

さて、昨晩はボジョレーヌーボーの宴。わざわざ福島県郡山市まで遠出。午後5時の新幹線で、7-9時のパーティー。夜9時半の新幹線で帰京というスケジュール。

なぜ、郡山?それは、私がご贔屓の演歌歌手「紅(くれない)晴美」の演歌ショーがあるから()紅晴美といっても、最近時々NHKの歌番組にも出て全国区になっているけど、まだまだ無名に近い。でも、福島県ではラジオ福島を通じて知られた名前。(知らない福島県人も多いけど)。地元のマシコ時計店社長と友人なので(私は「先代」と読んでいるが)、同社主催のボジョレヌボーの催しに毎年ご招待いただいている。ちなみに私はアルコール一切飲まず、ひたすら食べるだけ。

今年は、紅晴美が、美空ひばりの歌を6曲も歌うというので私はさっそく「花笠道中」をリクエストした()基本的には3の線のキャラなんだけど、写真のような体形で、歌はうまい。私からも「紅晴美です!よろしくお願いします()

楽しいひと時でした。第二の故郷福島も、今年の11月はあったかいね~~~

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