日本の長期国債の利回りが30年ぶりに3%を超えたニュースがNHKで臨時報道されるまでになった。
国内外の投資家が、日本の借金証文である国債を売りに廻る現象が加速している。
日本の現政権の「責任ある積極財政」に、マーケットが不信任票を叩きつけている感がある。
断っておくが、本欄は経済コラムであり、政治的議論の場ではない。
純粋に経済の視点から、日本の財政規律の緩みが、「懸念」の段階から、「危機感」という異次元の世界に入りつつあると認識している。
ルビコン河を渡ってしまった、とでも言えようか。
本欄では「円やドルは刷れるが金は刷れない」とか「日銀OBが金をやたらに買いたがる」事実を繰り返し語ってきたが、それらのフレーズが、まさに「刺さる」状況だ。
特に、利上げが後手後手に廻る日銀のスローペースの内部実態を知り尽くしたOBが、退職金で金を買うという傾向は、背筋がヒンヤリするエピソードとなった。
筆者流の言い回しを使えば、歴史的に俯瞰する「鳥の目」で見た、金の立ち位置といえようか。
いっぽう、NY金市場最前線の現場を「虫の目」で見れば、ウォーシュ氏のタカ派的発言で、9月利上げ確率が66%まで上昇。米国の日銀にあたるFRBのトップ、ウォーシュ氏(トランプ氏任命)が利上げを示唆したことの影響が、かなり効いて、金価格上昇にブレーキがかかっている状況がまだしばらく続きそうだ。
昨晩は、利上げに傾きつつあるウォーシュ氏に対して、トランプ大統領が「彼を尊敬する」と語りつつ「米国は世界で最も金利の低い国であるべき」と釘を刺すことも忘れなかった。
尊敬する人物が、自らの意に反する行動をとった場合、果たして、どのように語るのだろうか。
今回のFRB利上げ問題は、これまでとは異次元の領域にあり、単に、9月利上げの有無だけでは片付けられない複雑性を秘める。利上げ=金売りという単純な発想で済む問題ではないのだ。
これについては、明日(2日)の午前11時半に、久しぶりのYoutube豊島逸夫チャンネルで論じる予定だ。↓
もう何年も更新していないのに、まだ18,000人のフォロワーがいるので、やる気になった次第(笑)
https://youtube.com/@itsuotoshima?si=y2EoD3Oal12Bd_kt


