金価格、徐々に価格水準上昇中だが今晩はCPI発表の日。
金市場に限らず、株・債券・外為もCPI待ちの状況。
金価格は、今週に入り、おおむね4,300-4,400近傍の展開でCPIを待つ。
さて、今日は、ざっくり世界金需給の変貌を見てみよう。
2018年と2025年の比較。
宝飾需要が2018年、2,263トンから、2025年、1,543トンへ大幅減少。
対して、投資需要は、1,167トンから2,204トンへ大幅増加。
中央銀行公的購入は、656トンから850トンへ上昇。
産業用需要は、341トン→322トンと安定している。
あらためて、金市場が宝飾主導から投資・公的購入主導へ大きく変わったことが鮮明だ。
投資家が金を買えば買うほど、金価格は上がり、宝飾業界にとっては、材料のコストアップ、宝飾品価格も上昇。ファッション・トレンドとしても、女性が首回りをゴールド・ネックレスで飾るより、鎖骨をエステで磨いて、肌の美しさを追求する傾向が強まっている。
筆者はワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)に25年間も勤務したが、社内予算の大半がファッション広告や宝飾品デザイン開発に費やされた時代が終わり、投資需要開発が重要視されるようになった。スイス銀行出身の金専門家として、筆者の社内ステータスも、年々、上がっていった。WGC日本支社の人数も最盛期に30人近くになった。個人的には、バリバリのスイス銀行ゴールド・トレーダーから、金市場のインフラを作る仕事に変わり、やりがいを感じた。フランスに出張したとき、昼はフランス銀行(中央銀行)を訪問、夜はパリコレに出席。
これぞ、金の仕事の醍醐味と感じたものだ。
WGC全体が、業界団体、販促機関から調査機関へ変貌した時期でもあった。
筆者が日経にかけあって、WGCの紹介を、生産者PR団体から金調査機関と、カッコイイ(笑)名称に変えてもらったことも、今となっては懐かしい(今でも、FTやWSJは WGC=a trade bodyと冷ややかに紹介しているのと対照的)。
その時期に、WGCは、日本人女性CEOをリクルートしたこともあった。
更に、米国最大の年金基金カルパースのCEOをリクルートしたときは、正直驚いた。年金基金の金購入を増やすためのトップ交代であった。
そこで誕生したのが、金ETF。
上場には苦労したが、まさかの大化けで、今や、年金より、個人・機関投資家のメイン金投資商品になった。
純金積立は1980年代から一貫して、個人向け金長期投資商品として、特に日本で育った。そのノウハウを中国に持ち込み、中国大手銀行貴金属部のアドバイザリー役を依頼されたことで、日本人として貴重な体験もした。
今や、独立して、業界から距離を置き、ハウスビューに縛られず、独立系として、主としてマクロ目線で自由に言いたいことを言っているよ。
うっぷん晴らしかな(笑)
金運用を始めたNYヘッジファンドの社外アドバイザリーなどの仕事も面白く、NY金市場の実態を肌で感じている日々だ。
と、まぁ、今日のブログは雑談調になり、CPIを待つ次第。


