昨晩、日本時間午前3時に、今回のFOMCで、政策金利据え置きが発表された。
市場では、確率30%前後ながらも、今回利上げの可能性が残っていたので、利上げ見送り決定は歓迎の反応。
金価格は瞬間的ながら4,100ドルを超えた。
しかし、その後の記者会見での、ウォーシュ議長の一言で金価格が急落した。
英語で「comfort」。
文脈としては、FOMC前から、債券市場ではドル長期金利が高くなっていたので、我々FOMCが何をしないでも、利上げ同様の効果が得られて、ホッと安堵(comfort)している、という発言。
事実ドル長期金利は4.7%台に達していた。
いっぽう、2年債利回りの上昇は限定的で、結果的に、イールド・カーブは右肩上がりの傾向を強めた。
これは、利上げがbehind the curve すなわち、後手に廻る可能性を示唆している。
金融政策の議論は難解となりがちだが、結局、ウォーシュ氏のタカ派的姿勢が変わらないことを市場は思い知らされたのだ。
結果的に金価格の水準は変わらず。
9月以降の利上げの可能性に関しては、意見が割れる。
とはいえ、いずれにせよ、物価安定重視の方向性は変わらず、金価格には重しとなりそうだ。
今回のFOMCを見る限り、金価格の本格回復には、まだ時間がかかりそうだ。


