昨晩のNY金市場を揺らせたのは、FRB理事ウォラー氏の発言であった。
同氏は、エコノミストとして最も尊敬されるFRB理事とされ、同氏の一言で
市場が乱高下することが珍しくない。マーケットから見れば、要注意人物である。

昨晩、彼が語ったことは、特に、新味がある内容ではなかった。
「インフレには要注意であり、(パウエル議長時代に)、インフレを甘くみて、対応が後手に廻ったことを教訓とすべきだ。だからとって、インフレばかりが問題ではなく、拙速な利上げをすべきではない」
利上げの有無について、断言は避けている。

ところが、マーケットには「ウォラー氏、利上げの意向」との解釈が流れ、金価格が4,000ドルを割り込む局面もあった。市場の空売り筋が意図的に自分のポジションに都合の良い解釈を囃したものと見られる。

事実、金価格が4,000ドルを割ると、空売り筋の買い戻し(ショートカバー)が入り、再び、4,000ドルの大台を超えたのだ。

CPI発表を控え、市場が神経質になっているところにつけ込み、投機筋がマーケットを荒らす結果になった。
それを見守る一般投資家は、一喜一憂。まさに、投機筋の思うつぼだ。
こういう事例を教訓として、むやみに短期売買に走るべきではないと肝に銘じるべきであろう。


なお、参考までに、ウォラー発言の全容を付しておく。(英語の勉強にもなるよ)
Waller says Fed shouldn't 'fight the last war' on inflation but warns hikes still possible
https://www.cnbc.com/2026/07/13/waller-says-fed-shouldnt-fight-the-last-war-on-inflation-but-warns-hikes-still-possible.html?__source=androidappshare