今週のメイン・イベントである米CPI(消費者物価指数)が発表され、事前予測通り年率4.2%。
あらためて、米インフレ率が深刻な水準であることが確認され、そのインフレ抑制のため、FRBがウォーシュ新体制のもとで、年内利上げに動く確率が7割近くになった。更に、2027年にも利上げの確率が4割近い。
利上げを天敵とする金価格は下げ足を速め、4,000ドルの大台が視野に入る水準まで来ている。
(なお、この利上げ説に対する反対意見も昨日書いた)
本日は、NY市場で、PPI(生産者物価指数)即ち、サプライチェーンの川上での物価動向が発表されるので、これまた注目されている。PPIをキッカケに4,000ドル割れのシナリオがNY市場では語られている。
更に、今回の金下落劇には、同時進行で、中東緊迫が絡んでいる。昨晩は、CPI発表前に、トランプ大統領が、「イランは、いずれ報いを受ける(pay the price)「イランは、取引に同意するための時間がかかり過ぎる」と苛立ちのコメントを書き込んだことが材料視され、金価格下落要因となった。
結局、CPIとトランプ発言の合わせ技で金続落となったわけだ。
どこまで下がるか。
もう下げ余地は限定的だが、本欄5月13日づけ「4,000ドルまで調整説も」で紹介したカリスマ投資家で債券王の異名を持つガンドラック氏が、4,000ドルまで下落して、年末には高水準に戻ると語っている。同氏は、ここ数年、金買いを推奨して、ポートフォリオの25%は金で運用すべきとも語っている親ゴールド派だ。別なインタビューでは、3,800ドルという下値の可能性も語っている。
更に、UBSも4,000ドルまで下落後、急反転するシナリオを発表していた。但し、UBSなど欧米大手金融機関は見通しを時々変更するので、目安程度に見ておけばよい。
なお、シティーバンクは最新レポートで、3か月後の金価格目標を4,300ドルから4,000ドルに引き下げ、ホルムズ海峡の緊張が夏の終わりまで続けば、3,500ドルまで下落する可能性を語っている。とはいえ、同行の年後半の長期目標価格5,000ドルは据え置いた。
総じて、NY市場では、短期的には未だ下げ余地があるが、年内には下げを取り戻す展開が意識されている。
さて、今朝のXアカウント@jefftoshimaに気になる「返信」があった。
「東京都xxと申します。豊島さんの記事毎日拝読しています。昨日金買うんじゃなかった~今日まで我慢しておけばよかったです」という嘆き節。
私が、口すっぱくして、一喜一憂するな、地味に積立感覚で貯めてゆけ、と語ってきたのに、昨日買ったら、今日下がったと後悔の様子。とても本欄を読んでいるとは思えぬ。かなり失望したコメントであったよ。
さて、近況。
東京も梅雨入りしたところで、例年通り、札幌サテライト・オフィスに夏季移住の準備がほぼ整った。あとは、仕事の手筈を整理して、引っ越す予定。
あ~札幌東急地下の新鮮な牛乳だけで作ったアイスクリームが毎日食べられるかと思うと、ワクワクするぜ(笑笑)


