ただでさえ資源を輸入に頼る日本は、構造的に円安要因を抱えていると指摘されていたが、今回のオイル・ショックにより、円安が159円まで進行中だ。NY市場では、「有事のドル買い」でドル高傾向。ここで介入に踏み切っても、時間かせぎ程度の効果で、ドル高円安の底流を変えることは出来ない。
金市場にとっては、円建て金価格上昇要因となる。
文藝春秋のyoutubeでも強調したが、今、日本人が金を保有することは、自国通貨安に対するヘッジの意味でも正当化されるのだ。

さて今日は、国際金価格の1年KITCOグラフを見てみよう。
トレンドラインは明らかに右肩上がり、5,000ドルを超えたあたりから、短期的価格変動が激しくなり、調整局面に入ったことが明白だ。
Youtubeでも語ったことだが、投機筋の動きが活発になり、金を保有することには興味なく、ひたすら超短期的に「安く買って、高く売る」ことを追求する人たちの市場参入が増えた。
この人たちは、まず買って、或いは、売って、それから後講釈を考える。いわゆるポジショントークを意図的にメディアに流す。それゆえ、外電報道を鵜呑みにしてはダメ。草食投資系としては、その種の「たわごと」はスルー!肉食系投資派の皆さん(自称ツワモノ)は、せいぜい、頑張ってください(笑)

それにしても、毎日ブログ書く筆者は、原稿書いて事務局に送って、それでおしまい。読者の反応が見えず、例えていえば、太平洋に石を投げているかのような感覚だ。

その意味で、今回のyoutubeの書き込みを読み、嬉しかった。

「このブログで5年以来学んで、金価格が乱高下してもガチホできるようになり、振り返ってみれば、自分が草食系投資家であることが何よりだと改めて感じます。」
ガチホという表現が、なんともyoutubeっぽいが(笑)、筆者にしてみれば、太平洋に石投げて、確かに当たっているのだと思える投稿だ。
これだけでも、カメラの前で喋った意義があったと確信できる。

なお、筆者のカメラの前での喋りは、大阪ABCテレビ「正義のミカタ」に、7-8年、準レギュラーみたいに出演した経験が生きている。なにせ、吉本芸人相手に、「利上げ」とか「金融危機」の話を、持ち時間一人20分(地上波としては異例の長さ)で、毎回行った。
ちょっと「噛めば」、即、突っ込まれる。炎上したこともあった。いちおう、本番前にリハはやるのだけれど、いざ本番となると、ひっかきまわされて、なかなか本論を続けることが出来ない。

2-3年やって、スタジオの雰囲気にも慣れてきて、逆に、こっちから突っ込むことも出来るようになった。ABCテレビはテレ朝系なのだが、テレ朝では許されない表現が許される。コードが緩いので、かなり刺激的な言葉使いになりがちだ。筆者の問題は、その副作用。東京の特にBSの真面目な経済番組に出演すると、無意識にMCを「いじって」しまう癖が抜けず、往生したものだ。

そのような体験があればこそ、youtubeでは、MCをいじることなく、努めて上品に振舞っております(笑)
と書いているうちに、158円台に戻った。
いずれにせよ、160円が意識される市場環境である。