新作youtube後半↓
https://www.youtube.com/watch?v=_oOv-aPiaUU&t=12s
そして、国際金価格はジワリ5,200ドル近傍まで回復。(緑線)
Youtubeでも指摘したことだが、今のNY市場の特に短期売買投機筋のロジックはこうだ。
ホルムズ海峡の状況が悪化すると、原油100ドル突破→インフレ懸念→FRB利下げ観測後退、ドル高→金利を生まない金は売り。
対して、ホルムズ海峡好転となると、原油80ドル以下まで低下→FRB利下げ観測強まる、ドル安→金は買い。
念のため、ここで「ドル高」「ドル安」というのは、当日の外為市場のドル売買の結果であり、長期的な基軸通貨ドルへの信認低下とは、全く次元の異なる話だ。筆者流の言い回しで語れば、「虫の目」で現場を見ればドル高でも、「鳥の目」で俯瞰すればドル不安ということ。なんか懐かしい言い方だねぇ(笑)
昨晩のNY市場では、ホルムズ海峡で僅か1隻のタンカーが米軍護衛付きで無事通過と米国防相が発表したことで、金上昇。
とはいえ、僅か1隻だよ。
いっぽうで、イラン側が機雷を仕掛けたとの報道が流れたときは、NY金が売られた。短期売買筋は、そのたびに、売ったり買ったり。
それにしても、米国民の過半数が「支持せず」の世論調査を受け、中間選挙を控え、トランプ大統領の焦りが益々顕在化してきた。
ほぼ思い付きでSNSに投稿したことを、あっさり覆す事例が続く。特に、週末とか現地深夜に多いという報道もある。
要は、取り巻きに、中東情勢専門家で、トランプ氏にとって耳の痛い話ができる人がいないのだろうね。或いは、いたとしても、軽くスルーして、自分に都合の良い情報だけに耳を傾ける。
それにしても、中東情勢は、実に複雑怪奇。
しかし、長期投資家は、「有事の金」云々に一喜一憂することなく、金をしっかり退蔵している。ワイワイ騒ぐ投機筋の動きとの対比が鮮明だ。
結局、例によって、確信の薄い投資家が金利益確定売りで金市場から退出することで、本当の金投資家だけが残り、市場の体質は強化されてゆく。
なお、筆者が気になっていることは、米商品先物市場で、投機筋の思惑により決まるWTI原油先物価格が、世界標準原油価格の扱いで報道されること。
ヘッジファンドは、レバレッジ付きで、特に原油そのものを所有したいのではなく、ひたすら原油を安く買って高く売り、その売買益を目的に投機的行動に走る輩だ。それゆえタンカー一隻無事ホルムズ海峡通貨の報道で、WTIが20ドルから30ドルも急落する。このような不安定な状況は、よほど決定的な終戦(或いは破壊的結末)を迎えぬ限り、日々続き、結局、末端のガソリンスタンドまで、価格的影響だけが瞬時に影響する。投機筋に国民の日常生活が振り回される結果になる。
そもそも、金価格が上がっても、一部産業用需要はあるものの、総じて、国民生活に影響はない。対して、原油は、肥料に至るまで我々の生活に直結する。
それゆえ、米金融改革法(ドッドフランク法)では、金融機関の自己勘定での金売買を厳しく抑制したが、金は、ほぼお咎めなし、となった。立法趣旨は、預金者のカネを使って、原油売買で利益を追求するような銀行があってはならない、ということだ。ちなみに、金もトバッチリで「コモディティー枠」に入れられ、米金融機関の自己勘定は極力控えられている。それゆえ、筆者のようなベテランに、白羽の矢がたち、NYの銀行の社外アドバイザリーの仕事を引き受ける結果になり、国内の仕事に割く時間が減っている。まぁ、言い訳だが(笑)
余談だが、ゴールドマンサックスの前CEOブランクファイン氏は、大卒後、日本流にいえば、大手貴金属商の営業部長の職に就いた、という人物だ。社名はJアロン。GSとしては、ゴールド部門に、実践経験豊かな人材を入れる目的であった。そしてGSの1社員(GSではパートナーと呼ばれる)になったところ、経営の才能が豊かだったのだろうね、たちまち社内で出世して、遂には、トップの座まで上り詰めたのだ。
まぁ、日本流にいえば、xx貴金属店部長が、最大手証券会社のトップになるという、アメリカンドリームみたいな話。このようなダイナミズムに満ちた人事があればこそ、米企業の稼ぐ力が強まり、米国経済が発展したのだろうね。長く終身雇用を続けた日本の企業の稼ぐ力は伸びず、結果的に、慢性的な円安ドル高に陥ってしまった。
筆者が意外に感じるのは、これだけ国際化している時代なのに、中国の華僑、インドの印僑に並ぶ和僑の数が未だに、少ないこと。国際的舞台で、堂々と、ディベートできる人材が、未だに少ない。まぁ、年長者として言いたいことは山ほどあるが、きりがないから、今日は、ここで止めておくよ(笑)


