日本でも、やはり、中央銀行に対する政治的圧力が隠然として存在することを思い知らされた。高市首相は、「責任ある積極財政」路線を、とにかく勢いで突っ走りたい。その過程で、日銀に利上げなどされたら、冷や水をさされる。とはいえ、さすがに、トランプ流に植田日銀総裁にあからさまな政治的圧力をかけることは出来ない。そこで、審議委員に積極財政派を送り込んだ、ということであろう。

株式市場は、大歓迎。
昨日はリフレ派登用を囃し一段の株高となった。
ばらまきのツケは現役世代の諸君に頼むよ、と言わんばかり。経済が成長すれば、国の借金も払えるし、という楽観論。

対して、債券市場の人たちは複雑な思い。温度差が鮮明。
国の財政赤字懸念を映す超長期40年債利回りは、今日の時点で3.6%と安定しているが、1月20日には4.2%まで急騰した記憶も生々しく残る中、心中穏やかならぬものがある。
本当に「責任ある」積極財政なのでしょうね、と確認したい思い。

そこに外圧もかかる。
円の長期金利が上がれば、ドルの長期金利も連動する傾向があるから、ベッセント財務長官は、米国経済に悪影響を与えるような利上げは迷惑とばかりに圧力をかけてくる。NY外為市場でレートチェックをかけたのが、実は、ベッセント氏主導であったことが明るみにでたばかりのことだ。

植田総裁も、気の毒に、内外からプレッシャーをかけられている。日本の個人投資家も、このような実態を見せつけられ、将来の日本国債危機に備え、あれこれ自衛措置を考える。その一つが、無国籍通貨の金を貯めるという選択肢だ。自国通貨安に対するヘッジの意味もあろう。
株高の波にも乗りつつ、長期計画で金保有も増やしてゆく。
健全なサーフィンであろう。

但し、株のほうは、出口が難しいよ。プロの間でも、買ったあとで、最も難しいのは利益確定売りの決断時期と言われる。自分の欲との勝負だからね~
もっと上がるかもしれないけど、明日暴落するかもしれない。
筆者もトレーダー時代には、本当に悩んだものだ。

いっぽう、金はbuy and forget! 買ったら忘れろ。
これに尽きる。
ばらまきのツケは現役世代の諸君に頼むよ、と言わんばかり。経済が成長すれば、国の借金も払えるし、という楽観論。

まぁ、今が盛りの梅の花でも見て、穏やかな気分になってね。