労働市場悪化を受け、NY金、4,300ドル乗せ。
昨晩は、NY金がNY銀を主導した。
上げの理由が米労働市場悪化、というマクロ経済要因であったからだ。 
まず、FOMCでパウエル議長は、雇用統計の新規雇用者数が過大に発表されていることを記者会見で実数で示した。
記者会見発言の書き起こしによれば、FRBの事務方は、月次の雇用者数を6万人多く計上していたと語っている。
実数では、毎月2万人「減って!」いたことになる。
ここまで実質的に激減すると、救済的利下げは当たり前の政策対応になろう。


この爆弾発言の後の昨晩。米新規失業保険申請者数が23万6,000件と、前週から4万4,000人増加。
4年半ぶりの大幅(失業者)増を記録した。 
来週いよいよ発表される雇用統計が更に悪化すれば、金価格の上昇に弾みがつこう。
要経過観察である。