今日のタイトルは、筆者の言葉ではない。
米国を代表する経済紙ウオール・ストリート・ジャーナルが書いていることなのだ。(以下、記事直訳)
「土曜日に、日本は新たな首相(筆者注、候補)を決めた。火曜日に金は4,000ドルを突破した。これは偶然の一致ではない。
高市氏は、財政・金融ともにハト派。経済刺激策を増やし、日銀が金利を上げすぎないことを望む人物だ。彼女の選挙勝利により、円安となり、日本の株価と国債利回りは上昇した。(筆者注、日本国債が売られた)。
そこで金価格が上昇した。巨額の公的債務とポピュリスト系の台頭が、自国通貨の価値を下げ、通貨の発行元である中央銀行に脅威を与えることが、我が国(米国)だけではないことが明らかになったからだ」
要は、フランスなど欧州を含め、世界的に財政不安・金融政策不安が顕在化していることが、金4,000ドルの背景にあることを指摘しているのだ。
それにしても、高市自民党総裁誕生が、今や、世界的に注目される事象になったことは、興味深い。当選後に、連日の日本人ノーベル賞受賞という成り行きは、高市氏にとってはラッキーな成り行きではあるまいか。とはいえ、首相が変わったところで、日本経済の置かれた困難な状況は変わるまい。
金価格に関しては、円安効果も手伝い、円建て金価格には、更なる上昇圧力がかかる。筆者は、ドル建て金価格上昇とドル高円安が同時進行するという都合の良い展開が続くことは期待しないほうが良いと書いてきたが、どうやら、今年も都合の良い展開になりそうだ。
なお、本日午前中に、「ガザ地区の和平計画、トランプ氏、第一段階に合意、人質解放へ」との報道が流れ、地政学的リスクの一つに解決の兆しが見えた。上昇を続けてきた金価格も20ドルほど下落。それでも、ロコロンドンで4,020ドル台という歴史的超高値圏に変わりはない。金価格上昇が複合要因に支えられていることを、図らずも、実証する結果となっている。
さて、このところ、仕事が増え、XでのSNS発信をお休みしていたが、金4,000ドルをキッカケに再開したところだ。
@jefftoshimaを見ていただきたい。
さて、今日の写真は、自家製白玉!
十勝産あずきを使ったサザエのゆであずきを白玉にたっぷり乗せた。東京では、札幌のような質の高いアイスクリームに恵まれないので、スイーツはこれにした。今日は涼しいけど、昨日は蒸し暑かったからね。
最後に、昨日、日経電子版マーケット面「豊島逸夫の金のつぶやき」に書いた原稿も読んで欲しい。
以下、クリックすれば誰でも読める。


