
ロコロンドン金価格は上図の如く2,800-2,820ドルのレンジで推移。
対して、NY先物金価格4月ものは、概ね、2,840ドルから2,860ドルのレンジで乱高下。
いずれにせよ、金国際金価格は史上最高値を更新。
基本的には、投機筋主導の価格形成。
今は、買い方優勢。
売り方は、じっくり売り時を見極め中。
金もトランプ相場。
投機筋には願ったり叶ったり。
朝令暮改のトランプ政権に金相場は振り回され、投機筋には格好の草刈り場と化したのだ。
今の金相場を俯瞰すれば(鳥の目)、これまで本欄で述べてきた数々の上げ要因により、上昇トレンドが形成されている。
しかし、金相場の現場を「虫の目」で見れば、切ったりはったりの仁義なき世界だ。堅気の衆はまきこまれるな!NY金とロンドン金の値差(スプレッド拡大)など、まさに、「虫の目」の範疇に入ることだ。
重要なのは、「魚の目」で見た、金価格の「潮流」。
やはり、トランプ大統領の米国が発行する米ドルへの、国際基軸通貨としての信認が低下している。そこで、ドルの代替通貨とされる金へのマネーシフトが、中期的潮流として、世界各地で進行しているわけだ。
皆の衆も、金相場を見る、この三つの目のバランス感覚は常にもたれよ。
これは、筆者が20年前から説いていることだ。