この3日間、NY金は2,750-60ドル程度の高水準で一服。
私の見方としては、このまま上に突っ走るより、2,700-2,750ドル台をジックリ固めてほしいところ。

NY市場のトレーダーたちの話を聞いていると、トランプ相場は、いつ、ちゃぶ台返しがあるかもしれず、上げられるときに上げておきたい、との本音が透けるが。


それから、本日の目玉は、日銀金融政策決定会合。
0.5%の水準への追加利上げ。
既に織り込み通りの結果。
為替は156円から155円に。

本稿執筆中に植田総裁記者会見が行われている。
円建て金価格は、昨日書いたように、歴史的高値圏に留まりそう。

ドル建て金価格については、今年のFRB利下げ回数が、3-4回との説が浮上中。
1-2回と言われてきたので、これは、金利が付かない金には追い風となる。背景として、米金融政策について、インフレはほぼ順調に鈍化しているので、高水準にある政策金利は更に引き下げるべし、との議論が目立つ。
インフレ退治は、急がず、慎重にとのスタンスが薄らいできた。
ここは、重要なポイントだ。

ちなみに、昨晩は、トランプ大統領がダボス会議でまくしたてた。(リモート出演)。
「金利を下げろ!」と、説明もなく、一方的に叫ぶ。
聴衆はあっけにとられている。
やはり、この人は、金利安、ドル安志向が強いようだ。
もっとも、自分に都合が悪くなると、あっさり、自説をひっくり返すけどね(笑)