
昨年は国内金価格高値更新が相次いだが、今年に入って、今の時期に、再び、最高値更新。
たまたま、ドル建て金価格は2,760ドル前後まで上昇。
ドル円相場は、今週、日銀金融政策決定会合で利上げ決定が織り込まれていても156円台。
その結果、たまたま、海外金価格と為替の動きが共振して、結果的に、円建て金価格高値更新となった次第で、特に、なにか大きなイベントがあったわけではない。
それゆえ、筆者は冷ややかに見ている。
それでも、なにか、あるでしょう、と突っつかれ、まぁ、1月29日から中国春節が始まるしねぇ、とか呟いた。春節は世界最大の金需要国、中国の金宝飾業界の稼ぎ時だ。
とはいえ、とってつけた要因ぽいね(笑)
総じて、トランプ大統領が発する不確実性がマクロ的に株式・債券・外為市場を覆い、確実な希少価値を持つ金にマネーが流入しがちな市場環境とはいえよう。
但し、今年は、円建て金価格最高値更新が相次ぐような事態にはならないと思う。
外為市場のドル円相場が、決定的な方向性に欠け、円高、円安、双方向にブレ勝ちな状況で、ドル建て金価格も、このまま一直線に3,000ドルを目指す展開とはなりにくいからだ。
まぁ、史上最高値圏に留まる、程度の表現が正しいと思う。