本日の現物価格は9,385円で、最高値更新。
NY金価格がKITCOグラフ緑線で1,980ドル台。
2,000ドル寸前。

 

kitco

NY市場では、米国銀行不安一服で株が上がっているのに、金も上がった。
その背景には、FRB不信がある。
長期間、ゼロ金利と量的緩和を続け、政策転換するや、史上最速の利上げとQT(量的引き締め)に走った。
多くの銀行が、マネー過剰の時代には、余剰マネーを国債で保有。
金利が上がれば、その保有国債の価値がみるみる下落して、銀行の財務諸表が悪化することは、眼に見えていた。
にもかかわらず、FRBは、座視するのみ。
銀行に対する規制を強化にやっと動き始めたが、これはこれで、銀行の融資基準が厳格になり貸し渋りが生じて、結局、景気が悪化する。
もはや、FRBの金融政策は信じられない、という市場センチメントが強くなっているので、銀行危機一服と言われても、はい、そうですか、と金市場は素直に受け止められない。
バークレイズは、銀行預金引き出しの津波の第一波は、破綻により起きたが、第二波は、預金者の不安感で預金引き出しの話がSNSで瞬時に拡散されると予測。
そんな話を、今日朝7時からのBSテレ東「日経モーニングプラスFT」に生出演して、語りました。(眠いよ(笑))

 

BSテレ東「日経モーニングプラスFT」1
BSテレ東「日経モーニングプラスFT」2
BSテレ東「日経モーニングプラスFT」3
BSテレ東「日経モーニングプラスFT」4

更に、昨晩は、YouTube豊島逸夫チャンネルで「ゴールド・セミナー」
タイトルは「最高値でも金を買いたがる日銀OBたち」だが、中国・ロシアなど中央銀行の金購入と、その理由についても詳説した。
なんせ、2022年の公的金購入は、1,100トン超で、年間金生産量3,500トン超の、ほぼ1/3が、中央銀行の金庫に退蔵されたわけだ。
ヘッジファンドの金買いと異なり、外貨準備の金ゆえ、数十年は保有し続ける。
その結果、金価格の下値は底上げされる。これは、重要な金価格上昇要因といえる。
昨晩ライブ配信のYouTubeは以下の通り↓


https://www.youtube.com/live/qZmwBcJ3rHc?feature=share 


週末にもYouTube更新の予定。
Twitter @jefftoshimaで告知します。