2020年7月22日に筆者は、こう書いている。
タイトルは 「金現物小売価格7,001円」に。
以下引用(本文)
今日の日本の金市場の話題は、店頭小売価格(消費税込み)がグラム7,000円の大台を突破したことです。
勿論、円建て金価格の史上最高値更新。
但し消費税は段階的に上がってきているので、その分は割り引いて考えるべきでしょう。
金ETF価格の算定とも異なります。
今日は朝から筆者のもとに感謝メールが続々届いています。
セミナーでは2014年頃から「東京オリンピック開催の2020年には国内金価格7,000円台」と語っていたので、「半信半疑(笑)」でその頃に金を買った人たちが喜んでいるのです。
但しその当時の筆者の予測はドル建て金価格が1,700ドル、円相場が120円という内容だったので、「まぁまぁ結果OK」というところでしょうか。
円相場が想定より円高に振れていますね。
しかし筆者は相変わらず筋金入りの「円安論者」なので、円相場は「長期的には」いずれ120円台に「回帰」してゆくと見ています。
これもセミナーで披露してきたことですが、私の財産の半分はドル建て資産。
少子高齢化で移民も拒む国の通貨「円」の購買力は徐々に弱まるとの見立てです。
今や日本の公的年金(GPIF)も運用資産の半分近くは外貨建てですからね。
「私はドルなんて持ってないし関係ない」という人でも、実は大切な年金が既に円離れしているのです。
他人事ではありません。
引用終わり
さて、国内金価格の次の目標はグラム10,000円。
5年以内には十分にあり得る数字だ。
そもそも筆者は、長期的に金国際価格は3,000ドルと語っている。
これに対しては、2014年に7,000円台と語ったときと同様に「マジですか」という半信半疑の受け止め方が目立つ。
金価格形成過程も金価格形成要因も、今や、急変化。これまでの経験則とか、「市況の法則」などの古い考え方は、頭の中のハードディスクから消去する必要があろう。
今、株式・債券市場に滞留するマネーのほんの一部が金に流入するだけで、金価格は桁違いの水準になる時代だ。
そもそも、金市場内部だけを見ていては、ダメ。
グローバルな視点でマネーの動きを見なければならない。
株専門家だとか金専門家だとか、縦割りに「専門家」集団を作りたがるが、市場の実態は、有機的なつながりで動いているのだ。
なお、金に限らず、最近の市場のボラティリティは半端ではない。
それゆえ、リスク耐性を鍛えることも重要だ。
ここは理屈ではない。「胆力」がものをいう。
マニュアルで教えられることではない。
自らのカラダで体験することだ。