昨日日曜の夜にウクライナ情勢が動いた。
(緑線が本日アジア時間)

 

kitco

まず、ウクライナとロシアがベラルーシ国境で話し合い合意。
しかし、そこで手打ちになるとは、とても思えない。
ベラルーシはロシア側ゆえ、ウクライナ交渉団がロシアに拘束されかねない。
更に、プーチンは、欧米中強行経済制裁に対抗して、核兵器の準備段階を引き上げた。
10分あれば、核兵器を作動できる態勢である。
理性を失ったプーチンなら、やりかねない、と考える市場は疑心暗鬼。


ハッカー集団アノニマスによる、サイバー戦争参戦布告もあった。
ロシア領空圏が飛行禁止になったので、フランクルフルト発羽田行きのフライトが、東欧上空で引き返す事例もあった。
そこで、当面、昔懐かしいアラスカのアンカレッジ空港が臨時使用される可能性もある。
極めてきな臭いエスカレートだ。


筆者も、さすがに、核兵器アラートが引き上げられる状況までは想定していなかった。
有事の金、第二幕か。まだ見極めている段階。
金融制裁も、ロシア中央銀行の外貨準備(含む金)の売却まで禁止されそうだ。
徹底して、ロシア経済を、官・民ともに、孤立化させる「兵糧攻め」体制だ。2,000トンに及ぶロシアの公的金保有量を売却の話も、まともに欧米市場では売れなくなった。
中国を通して売却、あるいは、中国と金・ドル・人民元スワップとか。中国の協調がカギとなる。
次々、新たな大きな材料が出現するので、市場も消化に戸惑っている。


いっぽう、今週は、パウエル議長公聴会(3月2,3日)、雇用統計発表を控える。
事態が本当にヤバくなったら、さすがに利上げも様子見になる可能性がある。
現状では、この程度であれば、パウエル議長は、予定通り、利上げ決行しそうだが、あくまで「大きな変化がなければ」との条件つき。
金価格予測も、UBSは1,650ドル。ゴールドマンサックスは2,350ドル。
真っ二つに割れる。
筆者の見解は引き続き1,650~1,950と変わらず。

さて、週末の散歩。
まず、蕎麦屋で食したふっくら綺麗な「そばがき」が旨かった。勿論、蕎麦も。
京急大森町駅前のミシュラン高級店。
筆者は蕎麦好きで我を忘れたときの表情。

 

豊島氏が蕎麦を見て、我を忘れたときの表情

そして、相変わらず、タイ焼き巡り。
中目黒で至福の時(笑)

 

中目黒のたい焼き屋の前にいる豊島氏

その後帰宅したら、ウクライナ情勢が急変して、日曜ながら、即仕事モードで月曜朝に至る。