カリフォルニア州で1名のオミクロン感染者が出た。
この第一報で、それまで前日比500ドル以上上昇していたダウ平均株価が、みるみる下がり前日比500ドル以上下落の水準になってしまった。
一人の感染者情報がダウを1,000ドル近く動かしたわけだ。
今のマーケットが未知の敵、オミクロンに対して、どれだけ警戒しているか。
その実態が分かる局面であった。
そこで金が安全資産として買われるかと思えば、1,780ドル台で大きくは動かず。
仮にオミクロンが米国内に拡散して、行動制限が再開されれば、サプライチェーン混乱が更に悪化して企業のコストアップ要因となり、労働者は感染を嫌うので人手不足となり、賃金を引き上げて求人せねばならない。
これがコロナ時代の新型インフレの特徴だ。
2日間に亘ったパウエルFRB議長の上院議会証言で、繰り返し語られたことでもある。
パウエル氏は、この理由で、テーパリングを2-3か月は早めて終了させ、次の段階である利上げを急ぎインフレを封じ込める姿勢を明確に示したばかりだ。
そのパウエル発言の直後にオミクロン、米国内初の感染のニュースが流れたので、利上げを天敵とする金市場は動けなくなっている。
かたや、利上げ懸念、かたや、新型インフレ懸念。
前者を重くみれば金利を生まない金は売り。
後者を重視すればインフレに強い金は買い。
この相反する二つの材料が金市場で交錯して、動きがとれないのだ。
円相場も、日々のドル金利に翻弄されて、円高の日もあれば円安の日もある。
方向感が定まらない。


こんなときは、「休むも相場」と勝手に思い切り、昼の時間帯はゴルフへ。

 

ゴルフ場にいる豊島氏1
ゴルフ場にいる豊島氏2

 

帰宅して夜の部はNY市場に釘付け。
メリハリつけてワークライフバランスを実行しているよ。
個人事務所ならではの醍醐味(笑)。