金1,860ドル台まで続騰


国際金価格の上げが加速。もう1,860ドル台。

 

 

金価格

 

円相場も109円台。
昨年、105円程度であったことを思えば円安で、円建て金価格上昇にも寄与している。
昨年の金高騰は、コロナ真っただ中で、各国が未曽有の流動性供給を実施する市場環境で、溢れかえるマネーが金市場にも流入した。
対して、今年は、米国でマスク着用義務解除などコロナ収束傾向(除く日本)のなかで、市場は、ばら撒かれたマネーの回収に怯えている。
昨年は、株も債券も金もビットコインも買われた。
今年は、株価が高値警戒感。債券はインフレが天敵。ビットコインも昨日は暴落。という状況のなかで、金が浮上している。
基本的に実質金利マイナス状態は変わらず。
つい数週間前まで「金の輝きは失せた」と語っていた人たちが一転、金購入に動いている。
筆者がブログで「底値圏」と繰り返したときは、反応薄。
今になって、金を買いたいと言ってくる。
いつものことだ。
NY市場でも、金の話題が頻繁に出るようになった。
昨日は、中央銀行サーベイで、23%の中央銀行が準備資産として金購入を考慮と回答していた。


なお、ビットコインが暴落。
テスラのマスク氏が、ビットコイン売却をほのめかす発言をしたことが要因。
バイデン政権がビットコイン規制に動いていることも材料視される。
既に大手暗号資産交換所がマネーロンダリング疑惑で摘発された。
サイバー攻撃でも、身代金はビットコインで支払われる。
金からビットコインにシフトしたマネーが、またぞろ故里の金に里帰り。