感染者急増でワクチン開発が進むワケ
なんとも皮肉な成り行きだが、感染者数が急増すると、ワクチン治験で統計的に有意なデータ数が十分に得られ、ワクチン開発が進む。ワクチンと偽薬を任意に投与して、感染の有無を比較するので、両方とも感染者ゼロでは、有効か否か判断出来ないのだ。
マーケットは、ワクチンの夢に期待は持てるが足元では北半球で冬を迎え、感染者数が急増中で、今冬地域的ロックダウンが不可避と認識される。夢から現実に戻り、夢と現実の狭間に揺れているとも言えよう。金価格も1870ドル前後で行ったり来たりの状況だ。
為替も104-105円台で漂流している。
それにしても、日本も感染者数が本格的に増えてきた。かなりヤバい状況と認識している。
こういうタイミングで在宅勤務形態も増加の一途だ。
その在宅勤務者に5%課税せよ、とドイツ銀行研究所が提言して、欧米では賛否両論が交わされている。通勤でランチ、衣服、化粧品、交通費、家賃など節約できる面が少なくない。いっぽう、したくても在宅では働けない人たちも多い。その典型が医療従事者だ。そこで、在宅勤務者に関しては「雇用者側」が一人一日10ドルほど税金で払えというわけだ。自営や健康上の理由などは当然除外される。税収はコロナ対策に使われる。所得再配分政策なので、米国のバイデン民主党なら、やりそうな話だ。
さて、ゴルフではいよいよマスターズが米国ジョージア州で始まり、TBS系で夜12時頃から朝7時まで連夜生中継となるので、深夜、NY市場のモニター画面とゴルフ中継画面と複眼構造で睨めっこ(笑)例年春のマスターズが今年はコロナで秋に。松山選手は今、絶好調でアイアンびしびし決まる。決めのパターがいまいちなので、夜中3時に「惜しい!!」などと画面に向かって思わず叫んだり。次の瞬間、パウエルFRB議長の談話がモニター画面に流れ、なになに、とFRBのホームページを開けたり。忙しいわい~~~
それにしてもジョージア州はマーケットでも注目浴びている。
大統領選挙、ジョージア州は僅差でバイデン勝利だが、トランプが「不正選挙だ!」と吠えるので、急遽「手作業」で再集計を決めた。更に、上院議員選挙が補選含め2議席をこれも僅差で争い、結局、どの候補も50%に達せず、1月5日に決選投票が行われる展開に。この2議席を仮に民主党が押さえると、共和党と50-50になり、最後の一票は副大統領が持つので、大統領も議会も民主党が支配するブルーウエイブになる可能性。選挙ゆえ、どうなることやら。マーケット目線では、共和党があと1議席でも増やしてネジレ議会継続なら、キツイ増税案(民主党提案)やフェイスブック解体など規制強化も共和党反対で回避され、市場は「いいとこどり」が出来る思惑。
そんな事情とは異次元の光景がジョージア州オーガスタ・ナショナルGCでは展開されているのだ。無観客ゆえ人の気配がない名門ゴルフ場がこんなに広大とは。。。昨年までは、観客で埋まっていたから。