中国経済、中国株価、好転の兆し
中国のPMI(製造業、購買担当者景気指数が前月比0.3ポイント高い50.9を記録。PMIは50が景気不景気の境とされる。
PMIの内訳も新規受注と生産が上昇。
中国の政府系新聞が社説で、中国株上昇の重要性に言及したことで上海株が昨日は一気に5.7%も急騰した。
そもそも上海株は官製相場だ。オールチャイナの「国家隊」が、力づくで株価を引き上げる。筆者もコロナ前のことだが、上海での投資セミナーで講演したとき、会場を埋めた個人投資家たちの熱気に触れた経験がある(写真添付)。
今回も個人投資家が主たる株の買い手となっている。
更に、上海株急騰は日本株、米国株にも波及。昨日のダウは459ドル高。ハイテク株中心のナスダックは過去最高値を更新した。米国経済がコロナ由来の大規模失業で揺れているとき、株価は歴史的高値。家計と投資家の認識ギャップが鮮明だ。
そして、株急騰にもかかわらず国際金価格も10ドルほど上昇した。
株を買うのだが、高値警戒感が強く、ヘッジとして金も買うという投資家行動が顕著である。
今年の金価格は株が上がろうが下がろうが、ひたすら我が道を行くという感じだ。金が独自のアセット・クラス(資産グループ)として認知されたとも言える。
さて、コロナ感染が日本で再拡大中だ。個人的には、酒飲まないし、こんなときに新宿・池袋の夜の街に繰り出す人たちの気持ちが分からない。ホストクラブ、キャバクラ、カラオケ、ショーパブなどで大規模クラスター発生が相次いでいる。コロナ感染リスクに無頓着なのだろうか。本能的にそういう場所で騒ぎたい人たちなのか。
いっぽう、地方に出向くと、相互監視のごとき状況で、コロナ発生に対して極端に神経質になっている。暖かい地方の友人の話だが、怪我で外科手術のため数日入院した。病院には自らの車で行った。そうしたら、隣人たちが、あの家の駐車場にいつもの車がない。どうやら入院したらしい。ひょっとしたらコロナかも。と噂が尾ひれ付きで拡散したそうな。うっかり病気にもなれない。窮屈な地方社会だと嘆いていた。特に、感染者がゼロに近い地域では、仮にも新規感染者が出たら、村八分になりかねない、という。日本は法律の強制力がなくても、皆が巣篭り、ひたすら自粛したが、やはり、世界的に見て特異な国のようだ。