東京金、上場来、最高値更新
今や、またか、という感じですが、東京商品取引所の金先物が6145円と、上場来最高値を更新しました。国際金価格は1800ドル大台目前で足踏みしていますが、ドル円107円台半ばという為替要因で、円建て金価格が上昇したのです。今年、頻繁に起こる現象といえます。従来は、円高でNY金上昇分も相殺されることが多かったのです。
先物価格の騰勢を受けて、金地金の小売価格も税込みで6762円水準まで上昇。過去最高値を4営業日連続で更新しました。
勿論、市場実勢価格に連動する金ETF価格も上昇中です。
振り返れば、国内金価格が1000円割れの時代もあったわけで、グラム2000円とか3000円台で買った人も多くいます。そういう人にしてみれば、今の価格で売れれば、大儲けですよね。それでも売らずに、更に買い増す人が多いことが昨今の特徴でしょう。私は、2020年東京オリンピックの年に7000円超えと6年前から唱えていたので、感謝される機会が最近多いですよ(笑)「豊島さんは,ああ言ってたけど、実は、半信半疑で、ちょっぴり買いました。もっと買っておけばよかった」というような声も聞こえます(笑)
まだ金価格が高騰する前の昨年までは、セミナーで、恨めしそうに「豊島さん、金価格上がりませんね~~」と言われたものです。たしかに、あの頃、金価格がここまで急騰するとは、思えなかったでしょうね。
特に一昨年は、日経新聞の新年「金価格予想」で、年間の金価格下落予測を出しましたから、「えーーそれはないでしょ」と言われたものです。年間と5年後とでは、上がるか下がるかの判断が異なるのは当然なのですが、それでも、受け入れがたいという反応が目立ちました。
ちなみに、来週とか来月とか短期価格予想となると、これは博打みたいなもので、当たるも八卦当たらぬも八卦。私の実績も、8勝7敗程度でしょう。明日、トランプが何言うか、コロナがどうなるか、読める人など、世界にも、いませんよ。メディアも、それは承知の上で取材してくるのだと思います。
月並みな結論ですが、金は長期保有しましょう!