シンガポールの大手銀行行員に感染者が出たことで、金融街マリーナベイ地区は、俄かに臨戦態勢に入りました。
在宅通勤、会議はビデオ。日本でいえば、大手町で感染者というイメージですから、ご当地のマーケットは騒然としています。
更に、シンガポールで開催された国際会議に出席した英国人が、その後、アルプスのリゾートへ移動する過程で9人の感染者を出した事件も話題になっています。
Super Spreader(スーパー・スプレッダー、多数感染拡散者)と呼ばれます。
かくして欧州では、10万人規模の世界モバイル会議@バルセロナが急遽中止に。
出展社が相次いで撤退したからです。他にも、国際会議キャンセルの事例が出始めました。
新型ウイルスの究明もさることながら、ヒトやモノの行き来が滞ることが、懸念されます。
ところがNY株式市場は至って楽観的で過去最高値更新。
横浜沖のダイヤモンド・プリンセス号を所有するクルーズ会社「カーニバル」の株価がなんと2%上昇しています。
コロナウイルス早期終息、企業業績来期以降は回復の楽観シナリオが目立ちます。
日米市場の温度差が鮮明ですね。
NY株価も反落必至と思いますが…。

 
ニューハンプシャー州での民主党大統領候補党員投票で左派急進派反ウォール街のサンダース議員がトップに躍進したことも、株価の売り材料ではなく買い材料となりました。
サンダースならトランプは勝てるという読みです。
事実、トランプ当選確率は急上昇。民主党候補勝利確率は急落しています。
NY金は1,570ドル台で上昇中です。底堅い。