今日は日本時間午後にアイオワの民主党党員集会の投票結果が出る予定なのだが、発表が遅れているので、一般論として大統領選挙の金価格への影響について。
結論は、誰になっても金には買い材料になる。
そんな都合の良い話なんて、と言われそう。
まず、私はトランプ2期目を覚悟している。
民主党候補はどんぐりの背比べ。
トランプなら引き続きマーケットはトランプの気ままな言動に不安定になるから金には追い風。
民主党候補は、基本的に反ウォール街が多く、株は下がり、金は上がる。
特にアイオワで有力視されているサンダース氏(78)が本当に米大統領になったら、株は25%下げるだろうね。
本選はまだまだ先のことだけど。アイオワは今後を占うカギの州。
足元では、NY金は1,600ドルの壁に阻まれ1,570ドル前後のレンジを行ったり来たりしている。
市場では圧倒的に強気派が多い。
皆が強気になられると、へそ曲がりの私は、いっぺんドンと下げて欲しいと思う。
ジャンプするとき、まず、屈んで上昇力を溜めてから跳ねるほうが、より高くジャンプできるもの。
助走なしの走り高跳びも高さは出ない。
それが「相場の力学」であろう。
順風の金市場で逆風を探すとすれば、1,500ドル以上では、中国・インド・ドバイの三大現物市場で買い控えられることだろう。
現物需給は1,600ドル近辺になれば、相当緩む。
特に中国は経済活動がコロナウイルスでストップした状態にあるので、投資活動そのものが萎えている。
ネット経由売買は出来るが、心理的に委縮しているのだ。
今の金相場は、欧米市場で更に上値を狙う投資家の買いで支えられている。
NY市場では、安全資産として米国債と金が依然人気を保っている。
為替が動かないので、安全通貨としての円買いは後退した。
その分が金市場に流入している、と言ってよい。
今日の写真。
BSテレ東「日経プラス10」で中国新型肺炎の経済的影響を解説。
既に中国人民銀行が巨額流動性投入したが、財政出動では地方融資平台という地方政府の別働部隊が習近平の指導でインフラ工事を復活させ不良債権が増えるという話。
そして今日もガーラ湯沢スキー場の朝。