ジムロジャーズと8回対談しましたが、4年前から、彼は「朝鮮半島は北と南がいずれ統一される。日本にとって強力なライバルになる」と語っていました。
日韓関係が危機的状況にある今、卓見と言わざるを得ません。
その日韓関係の間隙を突くごとく、ロシア軍用機が竹島付近を飛行。竹島を実効支配する韓国は「領空侵犯」として、韓国軍戦闘機が360発の警告射撃。竹島は日本固有の領土とする我が国も、ロシアA50機の領空侵犯を発表しましたが、外交的解決を目指すという立場。
更に、中国のH6爆撃機2機が日本の防空識別圏に入り、航空自衛隊が緊急発進(スクランブル)。
中露が、明らかに日米韓の揺れる関係を試しに動いてきましたね。
そして、台湾海峡を米国艦隊が通過、という事態に中国は猛反発しています。
北朝鮮も、すかさず、飛翔物体を日本海に発射。
極めてきな臭い。
歴史的な視点では、10年後、20年後、アジア極東の地図が塗り替わっているかもしれません。
どうなる、日本。
あらためて「有事」への対応を考えるべき時と感じています。
お笑い芸人の闇営業とかに、かまっている場合ではないですよ。
「外から日本を見ていると、沈みゆくタイタニック号の中で、乗客たちが、責任者は誰だ、コンプライアンスはいかに」と騒いでいるとの指摘が、改めて、ずっしり響きます。
セミナーでも、「家族で日本から外国に移住したいが、どこが良いか」という質問を受けるようになりました。
「金を持っているが、外国でも換金できるか」という問いにも遭遇します。
勿論、金であれば、買い取りの店がありますよ。
消費税にしても、いずれ20%程度は不可避でしょう。
既に10年後、20年後を見据えている人。島国の中でボーッと生きている人。
セミナーでは、さまざまな人間模様に接しています。


なお、朝日新聞社週刊AERAのまるごと金特集別冊号が今、書店に並んでいます。
私も「有事の金」への警鐘と検証を担当しています。
写真はジムロジャーズが出身地アラバマ州からNYに来て、最初に働いた会社があったというビルにて。
その後、ジョージ・ソロスと世界初のヘッジファンドを立ち上げ、一躍「投資の神様」になったのです。

 

 

豊島氏とジム氏