イタリア高官発言で、市場が乱高下している。「イタリア経済は自国の通貨を持ったほうが良い」という発言で、「すわ、ユーロ離脱か」と市場は騒然。イタリア国債が売られ、利回りは3%台で急騰。しかし、「イタリアがユーロ圏から離脱することはない」との否定発言で小康状態に戻った。
「第二のギリシャか」と騒がれるが、そこまでの危機的状態ではない。
問題は、イタリアの民間銀行が多額のイタリア国債を保有していること。イタリア国債が安くなると、銀行の保有資産価値が毀損するので、特にイタリアの銀行は信用不安を引き起こしやすい。
そして、ECBの存在。これまではECB(欧州中央銀行)が量的緩和政策の一環としてイタリア国債も購入していた。しかし、ECBドラギ総裁は、年内に量的緩和を終了させる方針だ。となると、イタリア国債が投機的に売られたときでも、誰が買ってくれるのか。イタリア救済という名目では、ECBは易々とは動けない。イタリアが本当に経済危機に陥ることにでもなれば、救済の大義名分は立つかもしれないが。
では、今後も、イタリア財政不安が市場で材料視されるのか。
金についていえば、イタリア・リスクがジワリ効き、1180ドル程度の下値を支える、あるいは、金価格急落時にブレーキをかける可能性はある。イタリア問題が市場で「くすぶる」という程度で、ギリシャ危機のときのように、このソブリンリスクで100ドル以上も金価格が急騰するような状況ではない。
と、書いたところで、タブレット・スマホの充電が切れてきた。
普段から4個持ちしているので、連日、「充電の奴隷」状態だね。
肝心のときに充電が切れる。
そこで、写真のような優れものを活用している次第。
それにしても、ネット機材のプラグは、メーカーや機材で規格が違ったりするから腹が立つよ!