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- (プラチナ過去10年の動き)
「昨年後半から現在までのプラチナの流れ」
プラチナはそれまでの少なくとも過去10年はほぼ800ドルから1,200ドルの間の動きが続きました。もはやプラチナの時代は永遠に来ないとまで言われていたが、突然変わったのが昨年2025年の5月の突然の急騰でした。このきっかけはロンドンプラチナウイークでWPIC上海の代表が中国の旺盛なプラチナ需要に言及した直後でした。それまで長い間こえられなかった1,200ドルを超えて急騰、7月には1,400ドル、10月には1,600ドルを超えて12月には2,400ドルに到達し歴史的高値を塗り替え、そして1月末になんと2,918ドルという極端な急騰劇を演じ、ゴールド5,594ドル、そしてシルバー121ドル、パラジウムは3,440ドルという新たな歴史的高値となりました。すべての貴金属が同時に歴史的高値を更新したことはおそらく後にも先にも、少なくとも筆者の40年ではこれが初めてのことです。プラチナだけが上がったわけではなく、すべての貴金属が上がったのは、投資マネーが昨年2025年9月から一挙に貴金属に流れ込んだ結果です。特にシルバーとプラチナはその中でもゴールドを超える上昇となりました。そういった意味ではこれまでゴールドと比較して割安に捨て置かれていたシルバーとプラチナは特に買われたと言えるでしょう。この動きはやはり行きすぎの動きでありました。すべての貴金属が上昇し過ぎたことにより、その反動がそれ以降に起きました。プラチナ1月26日に歴史的高値2,918ドルから7月1日には1,530ドルまで、ほぼ2分の1まで下げました。それだけの規模の買いが昨年後半にこのマーケットに入ってきていたということです。そして今、これだけ大きく下げたプラチナですが、それでも過去2年という期間でみてみるとまだ80%以上の上昇となっています。

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- (主な投資商品の過去2年)

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- (年初来のドル建てプラチナ)
「今後のプラチナの見通し」
9月28日現在、世界の長期金利の上昇(米10年長期金利は5.2%超え)を材料にふたたび貴金属が売られる展開となっています。ゴールドは当面の底値とみられていた4,200ドルを割り込み、4,150ドル台、プラチナも1,720ドル台とほぼ一ヶ月ぶりの安値となっています。ここからの展開を考えるとき、筆者は1,500-1,700ドルのレンジでの買い増しを考えます。今年の前半最高値からの売り戻し、特にプラチナETFの残高の減少が2019年3月以来の低水準であることから、ここから更なる売りは出にくいと考えます。

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- (プラチナETF残高とプラチナ価格の動き)
ゴールドとの値差関係も今年1月に3,000ドルまで広がりましたが(プラチナがゴールドよりも3,000ドル安い!)、現在は2,420ドルまで戻していますが、これも長期的にみるとプラチナが安すぎるレベルです。

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- (ゴールドとプラチナスプレッド)
そしてもう一つの注目が中国の動きです。昨年11月にプラチナとパラジウムを上場した広州期貨交易所(GFEX)が、9月28日から海外投資家へもオープンしたというニュースです。海外勢でもQFI(Qualified foreign investor )になれば広州のPGM先物とオプションが取引できるようになります。まだ始まったばかりでおそらくその手続きに時間がある程度かかると思いますが、実際に海外勢が取引できるようになると、GFEXが国際価格に直接影響を与えるようになるでしょう。

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- (GFEX PGM先物の建玉残と指定倉庫在庫の推移)

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- (GFEXの一日当たりの取引量平均は6トン)(CME、LBMAとの週間出来高比較)

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- (中国の月間プラチナ輸入推移)
また中国のプラチナ輸入の勢いは衰えません。今年2026年に入ってからの輸入量は8月までで72トンになります。世界のプラチナ鉱山生産が170トンです。この調子でいくと今年も100トンは超えそうです。世界の生産量の約6割を中国が輸入するわけです。そして中国はプラチナの輸出を禁止しています。これだけでもプラチナがタイトになるのには十分な理由となるでしょう。
以上


