スターバックスの名物会長シュルツ氏が退任することになり、2020年大統領選挙民主党候補から出馬の可能性がマーケットでは取り沙汰されている。

朝令暮改、米国孤立主義のトランプ氏に振り回されることに辟易した市場は、次期大統領に「変化」を求めている。

トランプ大統領とはあと二年半、つきあうしかない、と割り切りの姿勢も目立つ。

シュルツ氏に関しては、昨年から、大統領候補の噂が絶えなかった。

本人はこれまで政治的意図を否定してきたが、シャーロッツビルでの人種差別事件やハリケーン・ハービーの被災地域を訪問するなど、社会的活動には熱心であった。

今回の退任にあたり配布された従業員宛て書簡やメディアでのコメントがマーケットにも出回っている。

米国の現状を憂い、自分に出来ることはないか、自問自答しているごとき語り口も見受けられる。

トラック運転手の息子がスターバックスを築き上げたというサクセス・ストーリーはいかにも米国人好み。

まだ「白紙状態」とはいえ、今後、次期大統領選挙候補の話題が市場で語られる機会が増えそうだ。