連休明け今日もNYから。
NY市場は、金曜日発表された雇用統計の解釈に戸惑っていた。
雇用者増加数16.4万人は、事前予測を下回った。
しかし、もはや失業率3.9%と完全雇用に近い経済サイクルの段階では、充分な雇用増とも見做される。
平均時給の伸び年率2.6%という数字も、賃金の伸び悩みと解釈される。
しかし、今回の数字が、FRBの利上げ回数を左右するほどの振れではない。
それゆえ、発表直後の米国株式市場は、不透明感を嫌い、ダラダラと下げていた。
そこに飛び込んだのがバフェット氏のアップル株買い増し発言。
それまで前日比マイナス圏に沈んでいたダウ平均が、一気に200ドル以上反発した。
テレビでの生インタビューでの発言で、1-3月期にアップル株を7千5百万株買い増したことを認めたのだ。
これでバフェット氏保有のアップル株保有額は運用ポートフォリオの1/4ほどになり、時価増額は4兆円相当を超える。
同社株価は一気に過去最高値まで急騰した。
ときあたかも、バフェット・ファンが集結して、投資の世界の「ウッドストックとも言われる、バークシャー・ハサウェイ年次総会が開催中。
「iPhoneX出荷不振など四半期業績より長期の視点で投資している。下がったら買えばいい」と語り、「オマハの賢人」健在ぶりを市場に印象づけた。
対象的だったのがテスラ社創業社長マスク氏だ。
先週の決算発表後のアナリスト・ミーティングで、アナリスト「馬鹿呼ばわり」発言に及び、市場の顰蹙を買い、同社株価が急落していた。
四半期業績の確認のための仔細な質問を浴び、気持ちが切れたようだ。
長期スタンスの経営感覚を強調していた。とはいえ、言い過ぎたと感じたのか。
その後、ツイッタ―で一転謝罪コメントを発表。株価も急反発した。
バフェット氏とマスク氏の発言は、長期投資の難しさを映す一幕でもあった。
筆者は、週末にNYで日本株に関する勉強会でレクチャーしたのだが、両氏発言も話題となり、活発な議論となり、市場の注目度を体感した。
金価格は雇用統計が明確に良ければ、利上げ4回観測強まり、ドル高円安でNY金1,300割れも視野に入ると思われたが、雇用統計が良くも悪くもどちらともいえず、投機的ドル買いも引っ込み、結果的にNY金は1,310ドル台まで戻した。
1,300ドル割れがギリギリ回避され、レンジ相場に逆戻りとなっている。
NY市場では大手ヘッジファンドが金に食指を動かす傾向が目立つ。
これだけ株価の変動(ボラティリティ)が激しいと、ヘッジで金を仕込んでおくことを考えているわけだ。
さて、その相場変動より激しいのがNY気温変動。
先週33度の熱波になったかと思えば、今日は14度で寒い!
先週は、NYがハワイのホノルルより暑い!と話題になったのだが。
私は、日本の連休に関係なく、オープンしているNY市場にどっぷり浸かっていたよ。
本意ではないが、意に反しての展開(苦笑)で働いてしまった~~。
マーケットが激動すると、肉食系になるので、連夜NYステーキ名店巡りの日々だよ。
野菜もタップリ摂っているけどね。
ガリガリ痩せ形だが、今回は長めのNY出張で3キロ体重が増えたよ。
但し増えたのは筋肉ではなく、脂肪である。やばい(-_-;)
NYではロサンゼルス・エンジェルス戦が中継されないので、大谷選手の活躍見れず残念。
マー君見に、ヤンキースタジアムに行こうと思ったが、先発ローテーションの日程が合わず断念。
今週は引き続き仕事でNYステイ。