仕事柄、財政危機議論に巻き込まれることが多いのですが、結論からいうと私は日本の財政は破綻すると思います。
色々数字を並べて、財政収支を論じる機会も多いのですが、私は、もう、そういう段階ではなく、財政破たんした後のことを考えるべきと思います。どうみても、年寄りばかり溢れかえって、現役組は減るばかりで、移民には拒否症状の国で、まともに年金が払えずはずもないし、医療費は膨れるばかりだし、収支合わせできません。
ただ、私が気を付けているのは、だから、金を持てとか、煽る議論が巷には多く流布されるので、そことは明確に一線を画しています。具体的にはゴールドセミナーで財政破たんの話はしません。一般経済セミナーでは、します。
それから、財政収支の数字を出して、破綻するかしないか、の議論にも参加しません。先述したごとく、結果は明白だからです。数字をいじっても虚しい。ただ、数字をいじることで生計をたてている評論家たちも多いですね。更に、増税で選挙は勝てない、という厳然たる事実もあります。
財政破たんすると語ったうえで、資産防衛はどうすべきか、という話になります。そこで、私が「金」と言ったら、それこそ「金買え」になってしまいます。だから、私は、みずからドル建て資産を5割保有しているという自身の実話を語ることにしています。
私の知り合いの日銀OBや財務省OBたちは、相変わらず、「円」を持ちたがりませんよ。