ECB理事会を来週に控え、量的緩和縮小・終了を見込んでいた市場が、「やはり緩和継続」の報道に反応するようになった。

ユーロ買いに一服感が出始めている。

代わって、昨晩は、NY株乱調によりVIX(恐怖指数)が14%程度急騰して、リスクオフの円買いが生じた。

日本時間午前3時頃、NYダウが26,000の大台突破後、急落したことで、円相場が110.80台から110.30台まで急騰したのだ。

日銀出口観測による円高局面に、新たな要因が加わった。

いっぽう、NYのヘッジファンドも、そろり出口模索の様相だ。

年初から個人投資家マネーが市場に本格参入を示すデータが出回ると、彼らは「一相場終わりか」と色めき立つ。

「今頃ノコノコ出てきて株買いたいなら、喜んでお売りしますよ」という本音が透ける。

売買データの一例としては、米CNBCが「1月第1週、米国の株式ファンドに記録的マネー流入」と報じている。

総額240億ドル。過去6位の規模との説明。国別データが興味深い。

米国株64億ドル、日本株32億ドル、欧州株22億ドル、新興国株43億ドル。

新興国株は過去最大規模との説明。米国株に割高感を感じて、日本株などに分散運用する傾向が読み取れる。

このデータは、米国人個人投資家の市場参入が顕著になったことも示している。

そこで、プロは、そろそろ落ち着かなくなってくるのだ。

これは、筆者も感じるトレーダーの習性であろう。

 

いっぽう、ヘッジファンドも注目したデータが2017年日本株売買関連統計。

日銀株ETF買いが5兆9,033億円、騒がれた外人投資家の日本株買い越し額が7,532億円。

日銀は買いっぱなしゆえ、ストックとして根雪のごとく積み上がる。

その総額は24兆円規模に達した。

対して、ファンド中心の外人投資家は売買回転が速いので、通年で見ると、日銀の買いの12%程度に過ぎない。

短期的に市場を動かすが、所謂ゼロサムゲームだ。

根雪に対して、新雪ドカ雪とでもいえようか。表層雪崩が起こりやすい。

このデータを見て、ヘッジファンドは日本株売買に自信を深める。下値は日銀が買い支えてくれる。短期的には外国人売買比率が7割を超すといわれる市場ゆえ、自分たちで動かせる、との読みだ。

年初からの海外勢の日本株買いの「出口」も意識する必要がありそうだ。

 

 

金もドル安が進んだのにやや下げて引けた。

これまでドル安には敏感に反応して上げていたのに、昨晩は鈍感な感じ。

しかも株価頭打ちでリスクオフなのに。潮目に変化。

 

 

そして、今日の写真は、昨晩、池水「先輩」(())と鮨。

以前、日経の交遊抄にも書いた「誠鮨」にて。

亀チャンの鴨鍋と同じく、今回もふざけて「先輩」と呟いたが、疑念の反応なし~~。

まぁ、ツイッタ―のフォロワーは株とか外為中心なので、金業界人のことには疎いのだよね。

そういうわけで、ツイッタ―では、亀井老師、池水老師と呼ぶことにしまする。

その誠鮨で特に小肌が旨かった。この写真の小肌、48時間熟成と72時間熟成と二種類。

若い感じと、まったりした感じが違うね~。どちらも良さがある。

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