3連休中にマーケット関連で最大の出来事は、原油先物価格の下げが加速したこと。WTI先物(期近物)で50ドルギリギリの水準だ。1か月前にはサウジ異変で100ドル説も流れたのに、今や40ドル説が跋扈する。どうひっくりかえっても、需給では説明できない変動幅だ。
方向性として原油価格が下がるのは理解できる。
米国、ロシア、サウジアラビアが日量生産1100万バレル前後で世界最大原油生産国の座を争っている。供給は過剰気味。更に、最も気になることは、強まる需要減退観測。中国・インドなど新興国の経済が保護主義・ドル高で痛めつけられ、原油消費が鈍化するとの見方だ。2019年世界景気曲がり角を象徴するような成り行きに、市場は身構える。
この急落はやはり投機の仕掛け。特にヘッジファンドは、原油空売りに走り、ホクホク。フィナンシャルタイムズにも、原油で大儲けしたヘッジファンドの事例が載る。株安で運用成績が芳しくないファンドにとっては、「干天の慈雨」といえようか。
NY金も原油安に連れ、売られた。1220ドル台後半から同前半まで下がっている。
NY株も続落。アップルが売られた理由として日本発の「iphone、日本で値下げ」の報道が挙げられている。値下げせざるを得ないほどに「成熟化」したということだ。
米中貿易戦争関連では、米国が日本ドイツなど同盟国に、中国通信大手ファーウエイの商品を締め出すように勧告しているとの報道が注目された。ファーウエイって、私もタブレットで使ってるぜ(笑)国ごとにきめ細かいマーケティング戦略をたてているので、日本やドイツ市場では、そう簡単に撤退にはならないが、ブエノスアイレスで予定されている米中トップ会談で、トランプ大統領がどのように振舞うのか。市場は注視せざるを得ない。
さて、3連休に私は仙台で日経セミナー。出来立て牛タン弁当を帰りの新幹線内でぱくつく。分厚い芯タンは旨いね!さすが、牛タンの本場。
写真は先週、打ち合わせに使った六本木ミッドタウン虎屋で、季節の生菓子。本当のリンゴみたいで、芸術的。食べるのが惜しいくらい。