英議会でEU離脱案が432対202の歴史的大差で否決されたが、メイ首相不信任決議案は325対306の僅差で否決された。

EUには口出しされたくないが、国内政治混迷も困る、という英国民の本音が透ける。

市場が最も嫌うシナリオが労働党政権誕生のケースであった。法人増税、鉄道郵便再国有化、エネルギー価格凍結、金融規制強化などが党綱領として予測されたからだ。マーケットは労働党政権回避を織り込んでいたものの、僅差ながら、保守党政権継続が確認されたことで安堵している。

いっぽう、EU離脱を問う第二回国民投票に関するブックメーカーでの確率が、12月の6%程度から40%後半まで上がっている。これも市場は歓迎している。懲りた英国民が今度は理性的に残留を選択するとの読みだ。

株式市場ではVIXが一時の36から18にまで低下している。

市場の潮目が変わり、巡航軌道に戻る兆しが出てきた。

年末年始、マーケットを荒らしたトレンド・フォロー(順張り)の超短期投機筋も、ボラティリティーが低くなると、干上がり、おとなしくなる。

NY市場の決算シーズンは金融株好調で始まった。

投資家も12月に株価の歴史的下落と見せつけられた直後ゆえ、企業決算に対しても高望みしない。ほどほどの数字が出てくれば御の字、という受け止め方が目立つ。

とはいえ、政府機関一部閉鎖は長引き、米英政権が同時に機能不全の状況に変わりはない。そろそろ、市場では、政府閉鎖の経済成長率への影響度が話題になり始めた。16日発表されたFRBベージュブックでも「関税」の単語は頻繁に見られるが、政府閉鎖については殆ど織り込まれていない。労働市場はタイトだが、賃金上昇は限定的。初任給だけ上がっているという事例が象徴的だ。

なお、欧州経済については、英国よりドイツのほうがマーケットでは懸念材料だ。2018年11月の独鉱工業生産指数が前月比1.9%低下して、3か月連続の減少となった。事前予測は0.3%上昇だった。米中貿易戦争の影響が欧州最大経済国にも波及している。更にドイツは中国の「製造2025」戦略により、対中経済作戦の変更を強いられている。技術面での外国依存から脱却する中国が、優良顧客からライバルへと変貌するからだ。

英のEU離脱を問う国民投票時には、元気なドイツがいた。しかし、いまや欧州でドイツ独り勝ちの構図は見えない。

EU経済も低迷する状況では、EU側も、本音は英EU離脱という混乱要因は回避したい。

これまでは、ポピュリズム台頭のなかで、EU離脱の連鎖を防ぐために、離脱国英国が苦悩する状況を冷ややかに見せしめとしてきた。しかし、いまや、その余裕はない。

例えば、農業分野では英国がEUの優良顧客だ。米中貿易戦争の負の効果が米国企業を直撃しているのと同様に、英のEU離脱によるEU側の経済的ダメージに対する耐性が弱体化している。

このような経済環境の中で、市場は、延期にせよ、再交渉にせよ、英EU「共倒れ」は回避に動くと読む。合意なき離脱など、ほぼあり得ぬと見る。

ポンド相場がブレクジット混乱度合いを示すVIXのごとく見られているが、市場は冷静だ。

NY金は添付kitcoの72時間グラフでもわかるように、1280-1290ドル台を行ったり来たり。

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ゴールドマンサックスが今年の金価格予測出した。1425ドル。私と同じだ。人のまねするな(笑)理由まで、先日の2019年金価格予測日経記事と同じ。

 

今日の写真は、大好物のタラ白子(別名タチ)。北海道なら生で食べられるけど、さすがに東京では熱を入れる。その加減が抜群@行きつけの誠鮨(御茶ノ水)。

ちょうど、両国国技館からお相撲さんグループ(朝乃山)も来ていた。食べる、食べる(笑)大皿がほぼ瞬間蒸発。酒飲まず、ウーロン茶ビッグボトルを空けてた。富山の星、朝乃山。今場所はまだ勝ち星ないけど、タチ食べて頑張ってね。

私は北海道のタチ食べたい。私も酒は飲まないので、皆から、よくお茶で白子食べられるね~~と言われる。

でも、なぜか札幌の仕事が冬場には来ない(笑)

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