7月FOMC声明文で米国経済が「底堅い」から「強い=strong」と表現が変わり、ドル金利上昇が加速している。それに反応してNY金も1210ドルを割り込んだ。

筆者が今年年初に日経のインタビュー記事で今年の下値は1175ドルと語ったときには、まじ?と言われたものだ。地政学的リスクには事欠かず、1300ドルは堅いと思われていた。筆者も、これほど早い段階で1200ドル攻防にまで下がるとは思わなかった。

やや早すぎるので、回復も予想より早いと感じている。

2019年になると、トランプ財政政策のツケとして財政赤字問題がフォーカスされ、利上げサイクルも最終段階に入るので、ドル安(円高)に振れやすいと見ている。そうなるとNY金は上げ基調。

ここまで弱気だったが、徐々に筆者も強気のコメントが増えそう。

メディアで聞かれるのは、もっぱら今週とか来月とか短期予測ばかりで、そこは未だ弱気。中期、長期はなかなかメディアで語る機会がないね。

今週は日銀が世界の市場で話題になったけど、締めは雇用統計。色々あった一週間だった。