昨晩のウォール街で最も話題になったのが、ポール・チューダー・ジョーンズの発言。
「今の株価はAIに集中リスク(concentration risk)がある。来年の株価はかなり厳しくなろう、ドットコム・バブルを想起させる」
数々の危機を切り抜けてきたカリスマが断言するから話題になるのだ。
本欄でも、彼のことを書いたことがある。
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基本的に、彼は、「守り」の人だ。がんがん攻めて行くタイプではない。
中間選挙程度の事で、AIセクターの成長は止まらない。
規制をかけても、AIは自己増殖する。
マーケットは、その終着駅で、壊れる。
プロの視点では、皆が特定の投資対象を買い上げたとき、最も怖いのは、いざ、売り受けるとき、市場に買い手がいないことだ。
筆者もスイス銀行トレーダーとして体験したことがある。
いざ、売ろうと決めたとき、場に買い手が消えた。
その間、相場モニターの価格は暴落している。
それを見つつ、逃げ出す術がない。
この恐怖は、実際に体験したものでなければ分かるまい。
株式市場は、銘柄も豊富で、流動性もある。
対して、金市場は、市場規模が小さいから、「トレーダーの生殺し」が頻繁に起きやすい。
ポール・チューダー・ジョーンズは、綿花市場の場立ちから、キャリアを始めた。
筆者は、COMEXでの金の場立ちを体験した。それゆえ、親和感がある。
ちなみに、足元では、中間選挙の話題で持ち切りだが、ポール氏は、選挙や重要経済指標に反応して売買するのは「バクチ」だと決めつけている。
まぁ、たしかに、色々な専門家が、色々な意見を述べているが、マーケットの視点では、これまで、どれだけ「選挙結果サプライズ」により、苦湯を飲まされてきたことか。
そのマーケットの反応を一番恐れているのが、トランプ氏ではないか。


