kitcoグラフ

NY市場はいよいよFOMCを控え、話題は金融・財政政策ばかり。
この論点については、本欄でもこれまで連日書いてきた。
結局、利上げしようと、政策金利据え置かれようと、米国経済のアキレス腱が露わになるだけで、国際基軸通貨としてのドルへの信認は弱まるばかり。
金市場では、ドル迷走を恰好の草刈り場と見て、投機的売買攻撃を繰り返すヘッジファンドが暴れ、短期的ボラティリティーは高まろう。
しかし、その派手な値動きに惑わされてはならぬ。
世界中で、トランプ政権、米財務省、そしてFRBの迷走を見つつ、
静かに長期的金買いポジションを増やしている人たち、或いは、公的機関がじわりじわり増えているのだ。
ヘッジファンドの売買はゼロサム・ゲーム。売買を繰り返した挙句、何も残らない。
しかし、ジワリ増えている民間部門と公的部門の買いは、金塊の山のカタチで残る。
消滅することはない。
この部門の人たちは、ウォーシュやベッセントが何を語ろうと、
その結果、トランプとの関係が悪化しようと、高みの見物とばかり見守るだけだ。
まぁ、テレビドラマを見るより面白いかもしれない。
但し、金を長期保有しているからといって、世界的経済混乱には否応なく巻き込まれる。
金はあくまで受け身のヘッジ手段。
金が金融政策・財政政策問題解決の切り札になることはない。
中東・ウクライナ情勢を含め、世界の分断傾向は悪化に道を辿っている。
しかし、金が地政学的リスク解決の手段にはならない。
筆者が常々語ってきたように、金は長期保有して、役立たないのが一番良いのだ。