いまやウオール街で日本国債(JGB)がすっかり悪者扱いされ、ウオールストリートジャーナル紙が「社説」で、JGBを警戒せよとの警告を債券市場が発していると大々的に書くに至った。

「国債を売却して財政規律に警鐘を鳴らす債券投資家(債券自警団)は、ついに東京に上陸したのだろうか。日本の40年物国債利回りは20日、初めて4%を上回った。日本の投資家が、最も懸念を抱いているのは、高市首相の議会解散・総選挙のようだ。いわゆる財政拡張路線は彼女の経済計画の中心的要素になっている。日本政府の問題、そして債券自警団が(日本に)乗り込もうとしている眞の理由はこれらの施策がいずれも経済成長に寄与しない点にある。日本は、債務が積みあがるだけで良い効果が得られないにもかかわらず、あちこちに現金をばら撒くのがすっかり癖になっている。」

いやはや、なんとも手厳しい表現。
しかし、当たっているから怖い。

筆者が共感した部分は「日本経済はもはや財政支出を重視する計画ではなく、アニマル スピリット(企業などの強い意欲)の復活にもっと焦点を合わせた計画が必要だ」選挙で票を稼ぐための人民迎合的な政策では駄目だということ。
「日銀の利上げは、収益化の目途も立たず資源を食いつぶすだけのゾンビ企業を淘汰することで、日本経済の新陳代謝を促すかもしれない」。
これは、笑えないジョークの如し。
社説の最後には「日本政府の段階的な金融正常化の動きと、悲惨な財政状況は現在、世界の金融市場の安定に対する極めて深刻な脅威の一つに数えられている」。

日本は、海外から、このように見られているのだよ。
それゆえ、筆者がウオール街の友人たちに、「日本では、金の現物が、歴史的超高値圏でも買われている」と話すと「個人のささやかな自己防衛策だね」と冷ややかに返されるのだ。

なお、金関連の話題を二つ。
―ゴールドマンサックスは26年末金価格予測を4,900ドルから5,400ドルに引き上げ。
―ポーランド中銀が、新たに金準備として、150トン購入計画。
25年は100トンだった。
金公的保有上限を550トンから700トンに引き上げた。

直近の国際金価格は、トランプのグリーンランド関連の妥協的発言で下落。
とはいえ4,800ドル近傍。
ゴールドマンの年末5,400ドル予測が強気に見えない。
まぁ、4,900ドル近くまで来てしまったから、とりあえず上方修正した感じ。プロとして気持ちは分かるよ~~
他人事ではない(笑)