kitcoグラフ

昨日、ブログ更新後、プラチナと銀の価格がNY時間にかけて、暴落を演じた。プラチナは高値2,580ドルから2,130ドルへ。銀は昨日80ドルを瞬間タッチで突破した後、70ドルへ。銀価格の60日グラフを添付↑した。

 

本欄では、「プラチナと銀は博打と断言する」とか「プラチナと銀は、堅気の衆は野次馬に徹するべき」と書き、業界内で不評であったが、はからずも、実証されてしまった展開だ。

 

結論から言えば、とにかく、市場規模が小さいのだから、長期上昇トレンドは認めるが、プロの空中戦は今後も続くであろう。

 

対して、金は、中央銀行が外貨準備として金地金を買い、退蔵しているので、下げ幅もプラチナや銀より小さい。4,580ドルから4,360ドルである。健全な調整局面ゆえ、歓迎する。4,600,4,700と上げ続けたほうが、危険なシナリオであった。

 

思わず笑ってしまったのが、株式市場の反応だ。なんと、銀が暴落して市場心理が悪化。株にも下げ圧力になった。という解説がまことしやかに流されているのだ。銀が暴騰中は、シルバー・バブル。暴落すれば、下がってしまったので、株にも悪影響。かくして、銀が悪役にされている。株屋さんには、銀高騰が、そんなに、うらやましかったのか、と邪推してしまう。

 

まぁ、とにかく、貴金属は歴史的高値圏で、2025年を終えることは間違いない。

 

リスク耐性の強い、いわゆる「つわもの」さんたちは、銀・プラチナを買って、スリルを味わうがよかろう。筆者は、プラチナのJeffと言われたくらいで、スイス銀行辞めるときに、プラチナ・コインを銀行から記念に貰って感激した体験があるので、個人的にプラチナ・ファン。いわゆるセンチメンタル・バリューをプラチナに感じている。それほどプラチナで実績あげたのも、ひとえに、プラチナ価格のボラティリティーが激しいからだ。ディーラー殺すのは簡単。価格が動かねば、儲けのチャンスもない、と言われる次第だ。

 

そして米国では、想像以上に、銀投機が、一般人にも広がっている。昔からの読者諸氏なら覚えておられようか。個人投資家が団結して銀を買い向かい、空売りのヘッジファンドを締め上げ勝利したことを。レディット・マネーと言われたが、今回も、銀買いの波に乗っているようだ。

 

対して、米国人はプラチナへの関心は薄いようだ。