kitcoグラフ

今日のグラフは過去3日間のプラチナ(スポット)価格。
確実に価格水準を切り上げていることが鮮明。
どこまで上がるか。

現状でも、金に比し、まだ半値程度。
筆者のようなベテランは、プラチナが金より高いことが当たり前と思って育った世代ゆえ、金と同価格水準まで買われ続けるのかと思う。投機主導でもはや需給など関係ない。エヌビディア株を売って大儲けした連中が、潤沢な待機資金を、プラチナなどの割安分野に入れ込んでいる。
もはや、コモディティー思考では、説明できない。

NYの連中と話していると、最も頻繁に出る英単語は2つ。
まず、momentum . 相場の勢いに乗る。後の講釈など、なんとでも言える。
次に、dry powder(待機資金)。とにかく、カネが余っている。
今年は十分に儲かったから、最後の仕事納めとして、プラチナで荒稼ぎの思惑が透ける。
連戦連勝で来ているから、2,300ドルと言われようが「買い」だ!と即動ける心の余裕がある。
こうなると、廻りは手が付けられないね。プロ同士の空中戦だ。
受験教育を受け、必ず「正解」があるはずと、あれこれ考える日本人投資家には不向きの地合いである。

日本人は、ここまで上がったから、そろそろ良い頃合いだと考える。
米国人は、ここまで上がったから、もっと上がると考える。
民族のDNAには逆らわないほうがよろしい。
「オレはツワモノ」と自称する人は、どうぞ、参加してください。
「プラチナのJeff」は、プラチナ価格が金価格を上回る日を待っております~

最後に昨日の金価格動向。
朝方発表された米GDPがすこぶる良く、利下げ不要論が台頭したため、まず売られた。その後、ハセット次期FRB議長候補が、トランプ大統領にすり寄るごとく「まだまだ利下げの余地は十分にある」と発言。更に、コンファレンスボード発表の消費者心理指数が悪かったので、流れが利下げに傾き、金は買い直された次第。
まぁ、プラチナや銀に比し、相対的に、おとなしい展開であった。

今日はイブ。
こんなクリスマスは長いキャリアで体験したことない。