大地震といえば、思い出すのが、東北と淡路神戸の大震災。

まず、関西大地震のときのエピソード。
焼野原と化した神戸付近を、とある年配の女性が、必死に探し回っている様子
が、たまたまテレビに映った。ほどなくして、探し物があったようで、黒焦げの壺らしきものを抱え、中を必死に探っている。「アッタ!」の声。女性の手には、焦げているが輝く金貨。大震災にも耐え抜いたゴールド。まさに有事の金。


それから、同じく震災を体験した、大阪の旦那衆と見られる人のエピソード。
絵画骨董の趣味があるらしく、しみじみ呟いた。
「絵は燃える。器(うつわ)は壊れる。女は逃げる。金は残る」
まさに、金の本質を突いた名言。


次に、東北大震災篇。
漁師さんは、大漁のとき、金を買い、家庭用金庫に保管しておくことが多い。
それが、大津波で流されてしまった。
更に、金地金を持って逃げたが、避難生活で、セブンイレブン行っても、金地金で買い物はできない。(将来はゴールド・ステーブルコインならば、出来ることになるかも)。
そして、外為市場では、円のレパトリ=円高が進行した。


なお、究極のエピソード。NY同時多発テロのときに、崩壊した超高層ビル(ワールド・トレード・センター)の地下6階に、COMEXの取引所在庫として金現物6トンほどが保管されていた。それを知っていた筆者が、ビル崩壊の惨状をテレビで見つつ、「あの金塊はどうなったのだろう」と、不謹慎にも考えてしまった。その後、確認したのだが、なんと6トン、きっちり残っていたのだ。さすがに、表面はへこんでいたが、重量に変化なし。これまた、有事の金の事例といえよう。
 

いろいろ思い出しつつ、感慨深い昨晩のことであったよ。