NY市場の連中と話していると、日本は、八方塞(英語でCATCH22)の危機的状況に置かれているのに、国民は何を考えているのか。場当たり的な援助金とか、とりあえずの止血の策ばかりで、例えば、外国人労働者の活用など、構造的問題には、一向に進展が見られないどころか、規制を強める動きさえ感じられる。
これほど労働生産性の低い国に投資など考えられない。
円安157円も、これは、日本経済の視点では、危機的水準であろう。
言われっぱなしで、反論できる事象がないので、悔しかった。
政府レベルではなく、国民レベルで自発的に議論できる場がないので、国民に危機感が伝わらない。日本語で、通訳はさんでもいいから、まともに外国人とディベートする機会があれば、少しずつでも、意識改革が進むのではないか。
このままでは、なにもせずに「ゆでがえる」状態になってしまう。
筆者の誤算は、若手が国際的になっていると認識してきたが、実は、国際的どころか、国内的に回帰する傾向が顕著だ。


