健全な調整を終えて、金価格の上昇ピッチが速くなってきた。
もうすこし長く調整期間を経たほうが、後々のことを考えると、良かったのだが。この程度の調整期間だと、再び、4,000ドルにまで戻ってくる可能性も考えなくてはならない。
そして、円安。一時155円。
円建て金価格は下げにくくなったね。
円安要因は、米政府閉鎖解除で、米国経済正常化期待によりドルが買われ、高市トレードで円が売られたこと。
国際金価格上昇要因は、明確に特定できない。売られた後に買われるという、相場の力学としかいいようがない。
なお、米政府閉鎖解除で、やっと雇用統計やCPIが出ることが期待されたが、ホワイトハウス報道官が「重要経済指標は出ないかもしれない」と発言。
待ちわびていた市場は、ちゃぶ台返しをくらった感あり。
そうなると、年内利下げは、あと1回か、2回か。特に12月FOMCで連続利下げに踏み切るか、パウエルFRB議長の判断が、極めて難しくなった。いつも「データ次第で決める」と言っていたのが、その肝心のデータが発表されないのだから。
最悪、インフレは収束せず、失業率は悪化して、スタグフレーションのリスクがちらつく。これはこれで、金上昇シナリオとなる。
現在のFRB内は、インフレ重視派(利下げは慎重派)と雇用重視派(利下げ積極派)と、真っ二つに割れている。どちらになっても、FRB内部の、モヤモヤ感は残る。
この不透明感も、安全資産としての金へのマネー流入を加速させよう。
さて、また、金関連のYoutubeを収録。前編、後編に分かれるが、前編が明朝(14日朝7時)に公開される。なんとか46(笑)というアイドルグループ出身の女子に、やさしく金のことを教えるという仕立て。このところ、何かと喋りすぎていたので、声が枯れてしまって参ったよ。
空気が乾き始めてくる季節ゆえ、普段から、喉のケアが、職業上、必要と痛感。
PIVOTというYOUTUBE制作会社で、「楽しく金を学ぶ」ことを重視。


