KITCOグラフ

4,000ドル近傍の値固めを終え、昨日はアジア時間そしてNY時間と、続騰。
終わってみれば4,100ドル超え。
短期投機筋が振り落とされ、長期退蔵派が残り、市場の長期上昇トレンドが堅固になってゆく。
まさに想定通りの展開だ。

今回の上げの理由は、NY市場での、政府機関閉鎖解除期待に尽きる。
この材料には、株も金も熱烈歓迎モード。
これで、やっと雇用統計が遅れて発表され、11月、12月、FOMC利下げの道が開けたからだ。

但し、FRB内には、利下げは急がず慎重に、との意見を語る参加者も少なくない。
ここは要経過観察だ。

いずれにせよ、今年、ここまで金価格を引き上げたファンダメンタルズ(基礎的条件)には、いささかの変化もない。
単に、投機的買いで、その上昇速度がスピード違反気味になり、市場は自律的調整局面に入っていたということだ。

なお、ひとつだけ、筆者の頭に引っ掛かっていることが、今年の中央銀行金購入量。ここ数年1,000トン前後を記録していたが、今年は、700トンくらいかな。まだ、確認出来ないけど。やはり高値だから重量表示では減る。
とはいえ、300トンくらいの減少なら、金ETF買いとか中国の富裕層の金爆買いなどで、充分に補える範囲だと思う。

なお、中国の金売買についての付加価値税(VAT)変更が話題になっているが、結論から言うと大した影響は出ない。投資の売買については、SGE(上海黄金交易所)メンバーなら、適用されない。
宝飾需要は増税で小売り価格が高くなる可能性はあるが、需要が大きく減るほどではない。
宝飾業界も、デザインなどで改良を加え、顧客を取り留める方策を考えているようだ。

まぁ、金色大好きな、所謂、金の文化的選好度が高いお国柄ゆえ、そう簡単に減るような話にはならないよ。

さて、@jefftoshima (Xアカウント)で、私のアイコンをそのまま使って誘導するなど、悪質な書き込みが急増。昨晩、「大掃除」をしたところだ、この手のやり口は、あれこれ手口を変えて、いたちごっこになるから、皆の衆は、アカウントの「返信欄」には近づかないほうが良い。
そもそも、私は、返信欄には、絶対に、書き込まないから。


さて、今日の写真は今や大問題の熊!ついに、札幌市内でも見かけたとの報道も。
相場の世界では熊=ベア=弱気。
断じて屈してはならぬ!
熊には、どうみても勝ち目はないが、弱気なら勝てる!(笑)