日経平均は、この投稿がアップされる頃には、50,000円が現実になっているかもしれない。但し、報道されるような、海外勢の買いではない。
NY市場で、昨日、高市政権誕生は、殆ど話題にならず、軽くスルーされていた。話題になってもらわないと困るひとたちが、海外勢の日本株買いを囃しているに過ぎない。
現地の話題は、もっぱらトランプ大統領が、ウクライナに関して、態度を二転三転。ロシア寄りとも思える発言も目立ったこと。ウクライナ和平への道遠し。
そして中東では、イスラエルが大規模空爆。ガザ停戦も道遠し。
そこに「タカイチ」の存在感は薄い。日経平均が高市相場で50,000円の大台を突破しても、コップの中の嵐(a storm in the teacup)と表現される。
それでも、日本株が上がることは、決して、悪いことではない。
筆者は歓迎している。高市政権と市場のハネムーン期間が一巡したところで、市場の評価がどうなるか、注目したい.
いっぽう、金市場は早くも急反騰(KITCOグラフ、緑線)。
週末挟んで、金曜日に急落(青線赤線)。
月曜には急騰。
「健全な調整」の期間は短かった。
再び、「最高値更新」の見出しが躍る。
基本的に株高でも金高が同時進行。
株を買うが、AIバブル・リスク或いはタカイチ・リスクも無視できず、リスク・ヘッジとして、金も買っておくとの姿勢が鮮明だ。
株価と金価格は逆相関というのは昔の話。
実態は、株を買えばこそ、金のヘッジ機能が生きる、ということだ。そもそも投資とは、おカネに働いてもらってナンボの世界。金は、配当も利息も生まず、不毛の資産。それゆえ、資産運用の世界で、主役はあくまで株。金は、しぶい脇役である。近年は、なにかと、脇役の出番が増え、主役の座を奪う局面も多いということだね。
金5,000ドルは、さすがに、未だ先の話。
Xには添付したが、UBSは4,700ドル予測。とはいえ、5,000ドル実現の可能性も十分にあると筆者は見る。
基本的に、金価格を歴史的高値圏に導いた諸条件(ファンダメンタルズ)は、構造的要因であり、いささかも変わっていないからだ。とはいえ、5,000ドル突破のためには、投機筋の買いにも一役かってもらう必要があろう。
上昇モメンタム、つまり、あと一押しが必要なのだ。


